機能性低血糖によって引き起こされる精神症状
「糖尿病という病気について」というページでもご説明した通り、さまざまな原因によって体内における血糖の調節機能が低下することにより、低血糖症が起こる場合があります。これを機能性低血糖と言います。
機能性低血糖では、以下のような症状を引き起こすことがあります。
- 夜中に目が覚めることが多い
- 突然強い眠気を感じたり、集中力が落ちることがある
- 漠然とした不安感に襲われることがある
- 突然イライラする
心療内科等に通院しても良くならない精神症状は、機能性低血糖が原因かも知れません
上記のような症状を訴えて心療内科を受診すると、「不安障害」とか「うつ状態」と診断され、抗不安薬や抗うつ薬が処方されることが多いです。
しかし機能性低血糖が原因となってこれらの症状が出ている場合には、こういった薬剤は無効です。
このような状況の方には、一度ブドウ糖負荷試験を受けることをお勧めします。