散歩に行って帰ってこれなくなるのは、認知症の兆しかも知れません
散歩に行って帰ってこれなくなるのは、認知症の周辺症状の一つである「徘徊」の可能性が高いです。最近、認知症による徘徊で自宅に戻れなくなって、警察に保護されるケースが増えています。また、保護されても自分の住所・氏名が言えず、行方不明者のまま施設や医療機関で長期間過ごさなければならない人も多くなっています。徘徊、特に夜中の徘徊は介護者の心身にも大きな負担となります。そのうえ、徘徊には脱水状態や熱中症、低体温症、転倒による怪我、交通事故など様々な危険が伴います。
違和感に気付いたら、早めに検査を受けましょう
徘徊が心配なら、 まずは介護している家族が日常生活の中で徘徊に気付けるような仕組みを作ることが重要です。GPS端末を装着するのも有効です。早期に発見して、徘徊の内容を把握することにより、家族が協力して徘徊を予防することができます。それが、認知症の早期発見、早期の対応にもつながります。
散歩に行って帰ってこれなくなる、というのは認知症でよくある症状のひとつです。
認知症は早い段階で気付き、治療を開始することで進行を遅らせる、改善させることが期待できます。少しでも気になることがあれば、認知症外来を行っている小早川医院にご相談ください。
コウノメソッドについて
当院では「コウノメソッド」と呼ばれる認知症治療を行っております。
コウノメソッドとは河野和彦氏が提唱した認知症治療法です。認知症と一言で言っても、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症など複数の病型に分類されます。
通常の認知症治療では、上記の認知症の類型に関係なく同じ薬が処方されることがあります。
これに対してコウノメソッドは、認知症のタイプや進行度に応じて薬を選択する点が特徴的な治療方法です。
患者一人ひとりの症状や状態に応じて、個別に最適な薬を選定し、最小限の薬で最大の効果を目指す治療を行います。個々の患者様に適したきめ細やかな治療を行うため、結果として副作用を最小限に抑えながら症状改善を目指すことができる治療方法です。
また、コウノメソッドは患者様ご本人だけではなく、介護者の方の負担に関しても着目しており、患者様と介護者、双方の視点に立った治療方法です。
コウノメソッドについて詳しく知りたい方は下記もご参照ください。