2024.07.29更新
NMNの効果・・その3
当院では一年ほど前よりNMNサプリメント、NMN点滴を採用しており、多くの方が効果を実感されています。海外および国内で精力的な研究がおこなわれており、一流の科学雑誌にNMNの有効性を示すデータが数多く掲載されています。ただし、マウスなどの動物に関するデータが主流で、ヒトに関するデータは数少ないのが現状です。
最近、NMN研究の中心となっているハーバード大学からヒトに関する有望なデータが発表されましたのでご紹介します。
30人の健康な成人にNMN 1000mg/日をサプリメントとして28日間服用してもらったところ、体重が3kg減少、血中の総コレステロール値が25mg/dL低下、拡張期血圧が9mmHg低下しました!
4週間という短期間で、これだけの効果が見られたという事実は、NMNの補充が生活習慣病の改善に役立つ可能性を示唆しているといえるでしょう
2024.07.15更新
NMNの効果・・その2
NMNサプリメントやNMN点滴でNMNを補充することにより、細胞内のNAD+が増加することがわかっています。NAD+はミトコンドリア内のエネルギー産生回路におけるもっとも重要な補酵素です。ですから、NMNの補充により、全身の細胞の機能が改善することが期待されます。実際、NMNを投与したマウスおよびヒトで以下のようなポジティブなデータが得られています。これらのデータはいずれも世界の一流の科学雑誌に掲載されたもので、信頼に足るものです。今後は、ヒトに関するデータがさらに増えてくることが期待されます。
NMNサプリメント、NMN点滴に興味のある方は気軽に医師、スタッフにお問い合わせください。
1.抗がん剤(シスプラチン)による腎機能障害を抑制する
(マウス)
2.大腸がん細胞の増殖を抑え、生存率を上げる。(マウス)
3.母体の卵母細胞の数と質を改善する。(マウス)
妊活に役立つ可能性!
4.高齢マウスの酸化ストレスを減少させ、動脈硬化を改善!
5.骨量・骨密度の低下を防ぐ(マウス)
6.高齢者の筋力、運動能力を向上させる。(ヒト)
7.糖尿病マウスのインスリン感受性を向上させ、血糖値を下げる。
(マウス)
8.育毛効果(マウス)
9.紫外線による皮膚のダメージを緩和する(マウス)
2024.07.08更新
NMNの効果・・その1
当院でNMNサプリメント、NMN点滴を採用して以来、約1年が経過しました。
この間、実際にNMNを体験された方から以下のような様々な感想が寄せられています。
・疲労を感じずに一日働けるようになった。
・ジムで筋トレをしているが、筋肉がつきやすくなった。
・ダイエットの効果が出やすくなった。
・ものがはっきりと見えるようになった。
・ゴルフの飛距離が伸びた
・皮膚、毛髪の調子が良くなった。
NMNという物質の性質から考えて、当然予想された結果ではありますが、実際にこのような効果を実感していただけたことを非常にうれしく思っております。
NMNに興味を持たれた方は、医師、スタッフにお気軽にお問い合わせください。
2024.03.04更新
NMNのトピックス・・その5
NMNは新時代のアンチエイジング, 生活習慣病予防のツールとして注目を集めています。
最近では世界の一流の科学雑誌にNMNに関する多くの論文が掲載されています。
その概要をブログで随時お伝えしてゆきます。
今回は、2018年3月、Cellというトップレベルの学術誌に掲載された論文です。
NMNは血流を改善し、持久力を向上させることが報告されました。さらに、この効果は運動や食事制限によって増強される可能性も示されています。
【要約】
加齢に伴う毛細血管密度と血流の低下は、死亡率と病気にかかる確率の上昇の主な原因です。 なぜこのようなことが起こるのかを理解することは、人間の健康寿命を延伸させるための鍵となります。 NMNは、サーチュイン酵素(SIRT1~SIRT7)を活性化することによって、老化を防ぐ効果を発揮します。このようなサーチュイン酵素の活性化は運動や食事制限によっても起こります。
NAD+の前駆体であるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)のマウスへの投与は、SIRT1を介して毛細血管密度の増加を促進することにより、血流を改善し、高齢マウスの持久力を向上させます。この効果は、運動、または食事制限によって増強されます。
2024.01.22更新
NMNのトピックス・・その4
NMNは新時代のアンチエイジング, 生活習慣病予防のツールとして注目を集めています。
最近では世界の一流の科学雑誌にNMNに関する多くの論文が掲載されています。
その概要をブログで随時お伝えしてゆきます。
今回は、NMN投与が視床下部においてNAD+レベルを増加させることを示した論文をご紹介します。2023年1月、NPJ Aging and Mchanisms of Diseaseという学術誌に掲載された論文です。
視床下部のNAD+レベルは加齢に伴って減少するので、NMN投与は加齢に伴う機能低下の抑制につながるかもしれません。
要約
NAD+の全身的な減少が、複数の組織や器官における加齢に伴う機能低下の決定的な引き金であるということは、最近では共通認識になっています。
視床下部とは、脳の一番奥で下垂体の真上に位置する脳の極めて重要な部位です。体温、食欲、睡眠、体の水分量や塩分量の調節をしています。視床下部は、核と呼ばれる機能的に異なるいくつかの小領域を含んでおり、哺乳類の老化の高次制御中枢としても機能します。しかし、技術的な困難により、各視床下部核での局所的なNAD+レベルが加齢に伴ってどのように変動するかは不明でした。
この研究では、小さな組織サンプル中のNAD+レベルの正確なを可能にしたレーザーキャプチャーマイクロダイセクション(LCM)と高速液体クロマトグラフィー(HPLC)をという特殊な技術を駆使して、視床下部のそれぞれの核での局所的なNAD+変動を測定しています。
その結果、生後3ヶ月のマウスと比較した生後22ヶ月のマウスのNAD+レベルが弓状核(ARC)、視床下部腹内側核(VMH)、および視床下部外側核(LH)では有意に減少するが、視床下部背内側核(DMH)では減少しないことを見出しました。ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の投与は、これらすべての視床下部核においてNAD+レベルを有意に増加させました。
これらの結果は、視床下部における加齢に伴うNAD+の減少が全身の老化を促進させる可能性を示唆しています。また、NMN投与で視床下部のNAD+レベルを増加させることにより、老化を抑制できる可能性も示唆しています。
2024.01.15更新
NMNのトピックス・・その3
NMNは新時代のアンチエイジング, 生活習慣病予防のツールとして注目を集めています。
最近では世界の一流の科学雑誌にNMNに関する多くの論文が掲載されています。
その概要をブログで随時お伝えしてゆきます。
今回は、エネルギー代謝、インスリン感受性、眼の機能、骨密度、さまざまな加齢に伴う機能低下にNMNが有効であることを示した論文をご紹介します。2016年12月、Cell Metabolismに掲載された論文です。
要約
NAD+の合成能は年齢とともに、また特定の病気によって減少します。
重要なNAD+中間体であるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は、マウス疾患モデルにおいてNAD+の生合成を促進し、さまざまな病状を改善することが示されています。
この研究では、通常の固形飼料を与えられた野生型C57BL/6Nマウスに、通常の老化期間中に12ヶ月にわたってNMNを投与しました。
経口投与されたNMNは、組織内でNAD+を合成するためにすぐに利用されました。
注目すべきことに、NMNはマウスの加齢に伴う生理学的機能低下を効果的に抑制しました。NMNは、明らかな毒性や有害な影響もなく、加齢に伴う体重増加を抑制し、エネルギー代謝を強化し、身体活動を促進し、インスリン感受性と脂質プロファイルを改善し、眼の機能やその他の病態生理を改善しました。
NMNのこれらの効果は、NMNがヒトにおける効果的な老化防止の手段となりうることを強く示唆しています。
2024.01.09更新
NMNのトピックス・・その2
NMNは新時代のアンチエイジング, 生活習慣病予防のツールとして注目を集めています。
最近では世界の一流の科学雑誌にNMNに関する多くの論文が掲載されています。
その概要をブログで随時お伝えしてゆきます。
今回は、NMNは高用量の経口摂取でも安全であることを示した論文をご紹介します。2022年8月、Scientific Reportsに掲載された論文です。
要約
ミトコンドリア内での代謝に必須の補酵素であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)の細胞内レベルの低下は、さまざまな加齢性疾患や代謝異常を引き起こします。NAD +の前駆体であるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の補給による細胞内または組織内NAD +の増加が加齢性疾患および代謝障害を改善することは、動物実験およびヒトに対する臨床試験の両方で示されています。
しかし、NMNの安全性に関するヒト臨床試験は限られており、健康な成人男女に毎日1000 mg以上の NMNを反復経口投与した場合の安全性については報告されていませんでした。
この研究では、20〜65歳の健康な成人男女31人を対象に、最大4週間1日1回の経口投与での、1日1250 mgのβ-NMNを4週間服用した場合の安全性を評価するために、ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間試験を実施しています。
β-NMN1250mg/日の経口投与は、身体測定、血液検査(血液学的、生化学的)、尿、および体組成の分析を含む複数の臨床試験で生理学的変動を超える変化をもたらしませんでした。さらに、研究期間中に重篤な有害事象は観察されませんでした。
この結果は、健康な成人男女における最大4週間1日1回、1250 mgの経口摂取では、β-NMNは安全性、忍容性が高いことを示しています。
*ちなみに当院で扱っているCytix社製のNMNサプリメントは1カプセルが150mgです。
2023.11.21更新
NMNのトピックス・・その1
NMNは新時代のアンチエイジング, 生活習慣病予防のツールとして注目を集めています。
最近では世界の一流の科学雑誌にNMNに関する多くの論文が掲載されています。
その概要をブログで随時お伝えしてゆきます。
今回は、NMNが中高年における高コレステロール血症、高血圧の改善に有効である可能性を示した論文をご紹介します。今年7月、J Clin Endocrinol Metab.に掲載された論文です。
背景: ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)レベルは加齢とともに低下し、加齢に伴うNAD+の低下は加齢に伴って増加する生活習慣病の一因であると考えられています。
目的:加齢に伴う症状のリスクがある成人を対象に、NAD+の前駆体であるβ-NMNを投与することにより、NAD+増強の安全性と生理学的効果を評価しました。
方法:過体重または肥満の45歳以上の成人30名を2つのグループに分け、一方のグループにはβ-NMN 500 mgを、もう一方のグループにはプラセボ(偽薬)を、1日2回28日間服用してもらいました。
結果: 有害事象は両グループ間で有意差がありませんでした。NMNを服用したグループでは、NAD+とその代謝産物の血中濃度が大幅に増加しました。平均で体重は1.9 kg減少、 拡張期血圧は7.01mmHg低下 、 総コレステロールは 26.89 mg/dL低下、LDL(悪玉) コレステロールは18.73 mg/dL低下、とそれぞれ有意に減少しました。筋力、筋疲労性、有酸素運動能力、および階段を上る力の変化は、グループ間で有意な差はありませんでした。インスリン感受性と肝臓および腹腔内の脂肪はどちらのグループでも変化しませんでした。
結論:過体重または肥満の中高年成人へのNMN投与は、血中NAD+レベルを安全に上昇させ、総コレステロール, LDLコレステロール、体重、拡張期血圧を有意に低下させました。
2020.04.28更新
体内時計の乱れに注意!
世界的に感染者数と死亡者数が増加の一途をたどる新型コロナウイルス感染症。
政府や地方自治体などによる外出自粛・休業要請とそれに伴う日常生活や就業形態の変化による体内時計(概日リズム)の乱れ→自律神経の不安定化が懸念されます。
体内時計の乱れ・新型コロナウイルスに対する恐怖心や不安感はうつや不安障害などの精神疾患の発症リスクを高めるだけでなく、高血圧、糖尿病、肥満、がんなどの患者さんでは病状の悪化にも繋がります。
こうしたことを防ぐため、日本うつ病学会が体内時計(概日リズム)を乱さないための自己管理術を「11カ条」としてまとめました。
1.毎日のルーチンワークを設定する:毎日必ず行なう日課を決める。
2.毎日同じ時刻に起床する。
3.毎日、一定時間を屋外で過ごす:「3密」を避けたうえで、なるべく午前中を中心に屋外で日光を浴びて体内時計の時刻合わせをする。
4.外出が困難なら、窓際で日光浴をする:外出できない日は少なくとも2時間は窓際で過ごす。
5.毎日行なう活動は時間を決める:在宅での学習や仕事、ビデオ会議、料理などの家事全般など毎日行なう活動は毎日同じ時間に行なう。
6.毎日運動をする:毎日同じ時間帯に運動する。
7.毎日の食事時間を一定にする:毎日同じ時間に食事をする。
8.人との交流を図る:電話やビデオ通話などを介してリアルタイムに考えや気持ちを分かち合う機会を持つ。LINEでも良い。なるべく毎日同じ時間に。
9.昼寝は避ける:日中の昼寝は避ける。必要な場合でも30分以内にする。
10.夜間を明るい光は避ける
11.起床・就寝時刻を決める:毎日同じ時間に起床・就寝する
これらの11カ条を守って自律神経を安定させ、心身ともに健全な状態でこの「コロナ危機」を乗り切りましょう。
2020.04.09更新
新型コロナウイルス感染症感染予防について
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大はとどまるところを知らず、4月7日にはわが国でもついに緊急事態宣言が出されました。現状を見ると、コロナウイルスとの戦いは年単位の長期戦になりそうですね。
マスクや「3密を避ける」というような感染予防策だけではこの長期戦を乗り切ることは困難です。やはり、以前のブログでご提案した「免疫力を高める」ということに注目が集まっています。
先日発売されたサンデー毎日に「ビタミンC, ビタミンD, ミネラルが免疫力を高める」というタイムリーな記事が掲載されていましたのでその要旨をご紹介します。
~~ビタミンC~~
・南米のチリで実施された研究の結果、ビタミンCは解熱剤や風邪薬よりも風邪症状の軽減に効果があることがわかった。新型コロナウイルスは風邪を引き起こすコロナウイルスの亜型なので、ビタミンCには新型コロナウイルスの感染予防効果や重症化予防効果も期待できる。
・中国の上海や米国のニューヨーク州の病院では、重症の新型コロナウイルス感染症の患者さんに大量のビタミンCを点滴して良好な治療成績が得られている。
・中国の武漢や西安の大学病院で、新型コロナウイルスによる肺炎に対するビタミンC点滴の効果を検証する臨床試験がすでに開始され、今年9月には結果が出る予定である。
~~ビタミンD~~
・米国のエール大学で、血液中のビタミンD濃度が高い人(38ng/ml以上)と低い人(38ng/ml未満)のウイルスによる呼吸器感染症の頻度を調べたところ、低い人は高い人に比べて30倍も罹患頻度が高かった。
・米国の著名な感染症専門家もビタミンDが新型コロナウイルスの感染リスクを減らす可能性があるとの見解を示しており、臨床試験の必要性を指摘している。
新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬がない現在、ビタミンC, ビタミンDに対する期待が高まっていることがうかがわれますね。
今後も新型コロナウイルスに関する最新の情報を発信してゆきますので、ご期待ください。
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