甲状腺は首の喉仏のすぐ下にあり、重さが16〜20g、大きさが縦4.5cm、横4cm程の臓器です。蝶の形に似ています。
甲状腺ホルモンを作り分泌します。甲状腺ホルモンは代謝を活発にし、交換神経を刺激します。また小児期に体を成長発達させる役割もあります。
があります。
ホルモンバランスが過剰になった状態です。バセドウ病という疾患によるものが多く、動悸、不整脈、体重減少、発汗過多、手の震え、イライラする、落ち着きがなくなるなどの症状が出ます。バセドウ病の場合、目が出る(眼球突出)の症状がみられることもあります。
ホルモンバランスが不足した状態です。橋本病という疾患によるものが多く、疲れやすい、皮膚の乾燥、脈が遅くなる、脱毛、下肢のむくみ、便秘などの症状が出ます。
このような症状が続く場合はお気軽にご相談ください。当院では採血検査で甲状腺ホルモン値を調べ、スクリーニングを行っています。
健診で首の腫れを指摘されたり、ご自身で首にしこりのようなものができたと気づき受診されることが多い疾患です。甲状腺内の結節、腫瘍には経過観察可能な良性のものから、手術治療の必要となるものまであります。当院ではエコー検査により経過観察可能な範囲のものか判断し、必要であれば連携施設に紹介することが可能です。