2018.08.22更新
認知症の治療が必要かもと思う方はお読みください
今回のブログでは認知症治療についてお伝えしていきます!
認知症は早期発見・早期治療が重要です。
自分または周りの人が「もしかして認知症かもしれない、、、」と思うことがあればぜひお読みください!
■認知症とは■
老化による「もの忘れ」と「認知症」は異なります
歳を重ねるにつれて、人の名前が出て来なくなったり、もの覚えが悪くなったりします。このような「もの忘れ」は脳の老化によって引き起こされます。一方で、認知症は「老化によるもの忘れ」とは異なります。認知症は、病気によって脳の神経細胞が破壊されることによって起こります。そして、認知症が進行してしまうと、判断する力や理解する力がなくなり、日常生活や社会生活に支障が出てきてしまいます。したがって認知症の早期発見・早期治療は長く健康的に暮らすうえで重要です。
■認知症の種類■
● アルツハイマー型認知症
病気によって神経細胞が壊され、脳がだんだんと萎縮する病気です。初期症状として「もの忘れ」があります。加齢に伴う認知症は出来事の一部だけを忘れてしまいますが、アルツハイマーによる認知症は出来事を丸々忘れてしまいます。
● レビー小体型認知症
記憶障害以外に、幻視、パーキンソン症状(手足がふるえる、動きが遅くなる、バランスを崩しやすくなる)が現われやすく、日によって頭がはっきりしていたりぼーっとしていたりと変動が大きいのが特徴です。初期に妄想や幻覚、抑うつなどといった精神的な症状が出てくることもあります。パーキンソン症状が初発症状であることもあります。
● 前頭側頭葉変性症(ピック病)
反社会的な行動(盗癖や無銭飲食など)を特徴とする認知症です。これらの異常行動により介護者の負担は大きくなります。しかし、記憶は保たれるため認知症と診断されていない場合が多くあります。異常行動の他にも尿失禁、便失禁、放尿、過食や性的逸脱、などもみられます。
● 脳血管性認知症
脳血管障害(脳梗塞、脳出血)によって2次的に発症する認知症です。記憶力の低下よりも、自発性・意欲の低下が目立ち、尿失禁や感情失禁が特徴的です。
● その他(脳腫瘍、脳炎、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、甲状腺機能低下症などによるもの)
この中には手術や治療で治癒が期待できるものも多いです。早期の治療が重要です。
■認知症治療の種類■
○ 薬物療法
認知機能改善薬は中核症状の進行を抑制し、比較的軽度な状態を長く保つことができるとされています。症状の進行を遅らせることで認知症の方がご本人らしく生きることのできる時間を長くし、ご家族・介護者の負担を軽減することにもつながります。
易怒性、徘徊、介護抵抗、不潔行為などの周辺症状は中核症状以上に介護者を苦しめます。抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬などを適正量用いることで、これらの周辺症状をコントロールし、介護者の負担を軽減することが可能です。
○ 非薬物療法
■ 芸術療法
絵やオブジェなどの作品を楽しみながら作品を作ることで脳を活性化させ、認知症の予防・改善に効果が期待できます。
当院では芸術療法を実施しています。
○ コウノメソッド
■ 認知症の治療で最大の問題は介護者の疲弊です。従来から行われている、中核症状(記憶障害や判断力の低下など)のみを重視する治療法では介護者の負担を減らすことはできません。そうなってしまうと、介護者が燃え尽きてしまい、治療や介護が続けることができなくなってしまうことがあります。コウノメソッドでは、介護者の負担となる周辺症状(暴力、興奮、抑うつ、幻視など)をまずは抑えて、その後に中核症状の治療をしていきます。
■認知症早期発見のポイント■
もしかして認知症かもと思った方は以下のチェックリストを参考にしてみてください。認知症の初期の症状として、以下のような変化が見られることがあります。
・以前と性格が変わった
・人との接触を避けるようになった
・言葉が出て来ないことが多い
・しっかりしているかと思うとぼっとしているなど意識に波がある
・約束を守らないことが多くなった
・料理が下手になったり、品数が減った
・嗅覚の異常がある
・立ちくらみなどがある
・幻視が見られる
・歩行障害が増えてきた
・もの忘れがひどくなった
このような症状のある方は医療機関を受診し、診察や検査を受けましょう。
■当院の認知症治療■
認知症の早期発見・早期治療により認知症の進行を遅らせたり、症状を改善したり、精神的にも落ち着いて過ごすことが可能です。
当院の認知症治療についてはこちらをご覧ください
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