同じことを何度も言う・繰り返す

このような症状がある方は認知症の可能性があります。

☑ご両親や親族の方が最近何度も同じ話をしている
☑同じことを何回も質問する
☑最近同じ話を何度もしていると指摘されている

同じことを何度も言う場合にみられる認知症の症状

同じ内容の話や質問を何度も繰り返すのは、認知症の特徴的な初期症状です。主に以下の4つの原因によって引き起こされる症状です。

  1. 記憶障害
    直前に言ったことでもすぐに忘れてしまい、同じことを繰り返し言ってしまいます。
  2. 保続
    保続というのは、脳の神経細胞の変性によって思考の切り替えができなくなるため、同じ言葉や行動を繰り返してしまう現象です。例えば、年齢を問われて「80歳です」と答えた後、何を問われても「80歳です」と答えてしまうのです。
  3. 見当識障害
    見当識障害があると、今置かれている状況が理解できず、確認のためにその日の日付けなどを繰り返し質問してしまうことがあります。
  4. 精神的な要因
    認知症の方は、自分に入ってくるさまざまな情報を適切に処理することが難しくなっているため、常に不安を感じています。安心できる状態だと“確認”したくて、何度も同じことを聞いてしまうのです。

同じことを何度も言うときの対応

介護している家族の方は、何度も同じことを聞かれるとついイライラして、「さっき、言ったでしょ?」「何度も同じことを聞かないで」など怒ってしまいがちです。すると本人は「ちゃんと聞いてもらえていない」と感じ、余計に何度も同じ言葉を繰り返します。自分が納得できるような対応をしてもらえないことで、不安を感じてしまうのです。もの忘れがあり、見当識障害や記銘力の低下が考えられる場合は、その質問が何度目であっても、はじめに尋ねられたときと同じように答えましょう。もし不安そうにしてたり、納得していない様子だった場合は、何が不安なのかを考える必要があります。
同じことを何度も繰り返したり、聞いてきたりするのは認知症でよくある症状のひとつです。

 

認知症の治療

早い段階で気付き、治療を開始することで認知症の症状は進行を遅らせる、改善させることが期待できます。
当院ではコウノメソッドを用いて認知症の治療を行っています。
(※コウノメソッドについて詳しくはこちらをご確認ください)
患者様のご様子を確認しながらお薬やサプリメントを使用して治療を行います。

認知症の治療を行いながらご家族のご負担も軽減できるように治療を行っています。

少しでも気になることがあれば、認知症外来を行っている小早川医院にご相談ください。

コウノメソッドについて

当院では「コウノメソッド」と呼ばれる認知症治療を行っております。

コウノメソッドとは河野和彦氏が提唱した認知症治療法です。認知症と一言で言っても、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症など複数の病型に分類されます。

通常の認知症治療では、上記の認知症の類型に関係なく同じ薬が処方されることがあります。

これに対してコウノメソッドは、認知症のタイプや進行度に応じて薬を選択する点が特徴的な治療方法です。

患者一人ひとりの症状や状態に応じて、個別に最適な薬を選定し、最小限の薬で最大の効果を目指す治療を行います。個々の患者様に適したきめ細やかな治療を行うため、結果として副作用を最小限に抑えながら症状改善を目指すことができる治療方法です。

また、コウノメソッドは患者様ご本人だけではなく、介護者の方の負担に関しても着目しており、患者様と介護者、双方の視点に立った治療方法です。

コウノメソッドについて詳しく知りたい方は下記もご参照ください。

https://kobayakawa-dm.com/dementia/therapy/kounomethod/

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