名古屋認知症・物忘れ相談室
監修医院:小早川医院

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認知症の予防

認知症は予防できる?

認知症の発症を完全に予防することはできませんが、発症をできる限り遅らせることは可能です。そのポイントは脳の萎縮の進行をできる限り遅くすることです。特にアルツハイマー型認知症の場合は物忘れ以外は一見正常なので、軽度認知障害のうちに早期発見し、進行を遅らせるためのケアを開始する必要があります。高齢になると社会とのつながりが希薄になりがちなので、デイサービスや地域の活動への参加など、社会との接点を維持する努力が必要です。また、家族や近所の人々が交代で支援し、本人が孤立しないようにすることも大切です。明日への希望がなくなると脳の萎縮は急速に進行します。

認知症予防のための食事習慣

高齢者の食事は概して炭水化物と野菜に偏りがちです。その結果、糖質過多、タンパク質不足の食生活になりがちで、低蛋白血症を主体とした低栄養状態に陥ることが多いです。やはり介護者が積極的にメニューを管理し、緩やかな糖質制限およびタンパク摂取量を増やす意識が必要です。糖質過多が続くと、脳にアミロイドなどの変性たんぱく質が沈着しやすくなるため脳萎縮は加速します。また、タンパク質不足は脳内の神経伝達物質の欠乏をまねき、認知機能の低下に拍車をかけます。糖尿病、高血圧、高コレステロール血症などの生活習慣病も放置せず、緩やかな管理は必要です。(厳格すぎる管理は様々な弊害があります。)

認知症予防の取り組み~芸術療法~

絵やオブジェなどの作品を楽しみながら集中して作成することによって脳を活性化させます。高齢者の介護予防、認知症の予防・症状改善などに効果が期待できます。個々の参加者に寄り添った働きかけをし、その人の意欲と潜在能力を引き出していきます。作品が完成した後は、お互いの作品を鑑賞しあい、それぞれの作品の魅力を語り合って、共感できる時間を過ごします。

認知症予防の取り組み~生活習慣の改善~

まずは規則正しい暮らしが基本です。質の良い睡眠、歩行などの有酸素運動、下半身(特に近位筋)の強化のためのトレーニング、生活に音楽を採り入れること、社会活動に積極的に参加することで他人との交流を図ることなどが大切です。対人関係の緊張感が脳を刺激し、萎縮の進行を防いでくれます。メタボリックシンドロームも脳の萎縮を進行させるので、緩やかなコントロールを保つ必要があります。

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