人間の体を構成しているタンパク質とブドウ糖が結合する現象を糖化と呼んでいます。血糖値が高くなると、糖化されるタンパク質も増加します。糖化現象により、それぞれのタンパク質の正常な働きが失われ、これが糖尿病の合併症や老化につながると考えられています。
ヘモグロビン(Hb)は赤血球の中にあって、酸素を運ぶ役割を持つタンパク質ですが、このヘモグロビンが糖化したものがHbA1cです。この値が高いほど、たくさんのブドウ糖が血液中にあってヘモグロビンと結合してしまったということになります。
HbA1cは、過去2ヶ月間の血糖の平均値を反映します。ですから、自分自身の血糖コントロールの状態を知る上で非常に重要な指標です。
註:HbA1cには何種類かの測定基準がありますが、当サイトではNGSP値(国際標準値)で表記しています。
従来、わが国で使われてきた日本糖尿病学会の基準による測定値をJDS値と言います。JDS値とNGSP値の関係は以下のとおりです。
NGSP値 = JDS値 + 0.4