2012.02.15更新
日本ローカーボ食研究会で発表を行いました
去る2月5日、日本ローカーボ食研究会第2回学術集会が名古屋駅近くのAP名古屋で開催されました。医師、栄養士、糖尿病患者、食品会社の関係者など、総勢45人が参加して、活発な議論が繰り広げられました。
私は、当院で糖質制限(低炭水化物)食を行って非常にうまくいった例と、課題が残った例を症例報告として発表してきました。
他の施設からは、糖質制限(低炭水化物)食の栄養指導における、いろいろなノウハウや、糖質制限食とアルコールとの関係など、実践的な内容の発表が多くなされ、明日からの外来にすぐに役立つものでした。
最後に、研究会代表の灰本クリニック 灰本 元先生が、糖質制限(低炭水化物)食に関する最近の海外の大規模研究のレビューをされ、「厳しい糖質制限より緩やかな糖質制限の方が死亡率が低くなる」ことを明らかにされました。そして「伝統的な日本食や地中海式食事療法から緩やかに炭水化物を制限すれば、最も理想的な食事療法に近づくのではないか」という持論を展開されました。
まだ発足して1年に満たない研究会ですが、糖尿病の治療をより合理的で、安全なものに変えていこうという熱意がみなぎった会であると感じました。