2020.08.06更新
新型コロナウイルスと血中ビタミンD濃度の関係
みなさん、こんにちは。管理栄養士の森山です。
新型コロナウイルスの感染者数が県内でも日々増加傾向にあり、気の抜けない日々が続いていますね。
今回は、免疫力アップのために欠かすことが出来ない栄養素の1つである「ビタミンD」の血中濃度と新型コロナウイルス感染症の関係を明らかにした論文をご紹介していきます。
ビタミンDの代表的な働きは、腸からカルシウム吸収や骨形成を促進させることですが、その他にも免疫調整の役割があります。特に感染症対策のビタミンDの働きとしては、人体に進入した病原体を素早く感知して体を守る免疫系の細胞をサポートすることです。新型コロナウイルスに対するビタミンDの働きが注目されるようになっています。
欧州20カ国の研究によると、ビタミンDの血中濃度が高ければ高いほど、新型コロナウイルスの感染リスクが低くなる、といった結果がでました。(グラフ①)
またフィリピンの研究によると、ビタミンDの血中濃度が低いグループは新型コロナウイルスに罹患後、重症化する割合が多く、反対にビタミンDの血中濃度が高いグループでは軽症で済む割合が多いことが分かりました。
インドネシアの研究では、ビタミンDの血中濃度が正常値(>30ng/ml)を下回ると新型コロナウイルスに罹患後、死亡してしまう可能性が急激に増加することが分かりました。(グラフ②)
以上のことから、ビタミンDを積極的に摂取することによって免疫力をあげることができ、新型コロナウイルスに打ち勝つ体作りができる可能性があるということが分かりました。
ビタミンDはサプリメントで摂取する他、魚介類、きのこ類、卵黄などの食材に多く含まれているので、免疫力アップのために積極的に摂取することをオススメします。
また、ビタミンDは日光に当たると体内で作ることもできます。外出自粛、テレワークなどの影響で出歩く機会が少なくなりますが、時折屋外へでて日光に当たる習慣を作りましょう。
小早川医院 管理栄養士
森山真衣
2020.08.04更新
お家ご飯で免疫力アップ②~7月22日薬膳教室で学んだこと~
漢方、韓方、薬膳のお料理というと、調理が難しそう、苦味がありそう、食材が手に入りにくそう…などといったイメージを持たれる方が多いかと思います。
しかし、遠い昔からの知識として実は誰もがどこかで知っている知識でもあります。
だから、特別難しいことではなく、簡単に日常生活に取り入れることができます。
仏教用語の一つに「身土不二」という言葉があります。
身土不二とは「身と土、二つにあらず」つまりは、人間の体と人間が暮らす土地は一体で切っても切れない関係にあるという意味です。
土の中には無限の物が存在していて、それらの力を貰う事で地上で健やかに過ごせるのです。
土から得るものとは、ミネラルのことです。
ミネラルを摂取することは免疫力をあげ、自分自身の身を守る根本的な手段です。
7月22日の薬膳教室では、ミネラルの一種であるカリウムを含むミョウガを使ったミョウガ入りの豚肉のナムルと、鉄分やアントシアニン、その他栄養価が豊富な黒胡麻をたっぷりと使った黒胡麻粥を試食しました。
①ミョウガ
ミョウガに多く含まれるカリウムは、体内の塩分濃度を調節する役割があり、体外に余分な塩分を排出し、細胞の正常な活動を保つことができます。この効果によって血圧を下げる働きをするそうです。
②黒胡麻
黒い皮にはアントシアニンや鉄分が含まれているのが特徴です。
セサミンが豊富で抗酸化作用が強いため、老化防止や肝機能の改善、悪玉コレステロールを低下させ動脈硬化を防ぐなどの効果が期待できます。すりゴマにすると、硬い皮が破れて、栄養吸収率を高めることができます。
美容にもとても効果的で、暑くなるこの頃には一息いれるのにとても良い食材です。
コロナウイルスが蔓延している今だからこそ、ミネラルを多く含む食材を積極的に摂取して免疫力をあげていきましょう!
2020.08.04更新
お家ごはんで免疫力アップ①~7月11日薬膳教室で学んだこと~
コロナウイルス感染症が蔓延して、世界中の人々が健康について深く感じることになってしまいました。
ウイルスは遠い昔から私達の身近に存在していたわけですが、今日のように人類の脅威となった背景には環境の変化、地球温暖化、過剰な開発による自然破壊など、いろいろな要因がありそうですね。そんな中で私たち一人一人が実行できるウイルス対策は何でしょうか?
“お家ごはん”
当たり前ですが、実はこれがとても大切で健康を守るための宝物なのです。
日々の家庭での食事で免疫力をアップされることが最大のウイルス対策ではないでしょうか?
7月11日の薬膳教室では、今が旬のきゅうりが入った混ぜ寿司と、今の時期にオススメの食材である豚バラ肉を使った豚肉を山芋のさっぱりおかずを試食しました。
①きゅうり
栄養価が低い、とよく間違って言われますが実はきゅうりにはむくみを解消してくれるカリウムや、免疫力を高めたり美肌作りに貢献したりするビタミンC、便秘解消に効果が期待できる食物繊維などが含まれ、また水分が多いため体温を下げる効果もあります。そして脂肪を分解する「ホスホリパーゼ」という酵素がきゅうりにふくまれているため、ダイエット効果が期待できると注目されています。
②豚バラ肉
疲労回復や滋養強壮に効くビタミンB、血行促進効果のある「ナイアシン」が豊富に含まれ、体調回復にはピッタリな食材です。
筋肉に蓄積する疲労部室の乳酸を排除し、酵素を助ける働きのあるビタミンB1、血行促進やコレステロール値や内臓脂肪低下に効果のある「ナイアシン」が豊富に含まれる、ということでダイエットにも効果的です。
昨今はスーパーに1年を通じて様々な野菜が並んでいますが、本来は旬の野菜が最も多くの栄養素を含んでいるのです。
薬膳教室では、普段の“お家ごはん”で効率よく必要な栄養素を摂る方法を勉強して行きます。
旬の食材を”お家ご飯”に取り入れて免疫力アップを目指しましょう!
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