ブログ

2012.10.29更新

注目のサプリメント ビタミンD

ビタミンDは以前は単に「骨の健康に役立つビタミン」として比較的地味な存在だったのですが、2010年に慈恵医大の研究グループが「ビタミンDの摂取によりインフルエンザにかかりにくくなる」という研究成果を発表して以来、がぜん注目を集めています。
それ以降、ビタミンDの効能について以下の様な報告が相次いでなされています。

・インフルエンザなどの感染症にかかりにくくする。
・風邪の予防にも効果がある。
・花粉症などのアレルギー症状を軽減させる。
・大腸がん、すい臓がん、乳がん、卵巣がんなどのリスクを低下させる可能性がある。
・アルツハイマー病のリスクを低下させる可能性がある。

これから冬にかけては空気が乾燥し、風邪やインフルエンザの流行が気になる季節でもあります。また、今年の夏の猛暑の影響により、来シーズンののスギ花粉の飛散量は今シーズンの約6倍に増えると予想されています。
ぜひビタミンDを試してみてください。

2012.10.21更新

日本ローカーボ食研究会の第4回勉強会に参加しました

昨日(10月20日)、名古屋駅にほど近い名古屋プライムセントラルタワーで日本ローカーボ食研究会の第4回勉強会が開催されました。今回は二人の先生が講演されました。

最初に灰本クリニックの灰本 元先生が科学的データに基づいたローカーボ(糖質制限)食の最新の戦略を話されました。先生は、厳しい糖質制限は総死亡を増やし危険であることを示され、植物性脂肪・タンパク質を中心にしたゆるやかなローカーボ(糖質制限)食こそが安全かつ有効な治療法であることを強調されました。

次に、東京都健康長寿センターの荒木 厚先生が高齢者糖尿病について講演されました。先生は低血糖の頻度が多いほど、総死亡や認知症が増えること、また血糖変動が大きいほど冠動脈疾患や認知症が増えるというデータを示されました。一方、血糖コントロールが悪いほど認知症になりやすいというデータも示されました。
やはり、糖尿病の治療は血糖変動をできるだけ小さくしつつ(低血糖と食後高血糖を避ける)HbA1cを下げる必要があると感じました。この点で糖質制限とビグアナイド系薬剤やDPP-4阻害薬などの低血糖のリスクの少ない内服薬の併用が最も合理的な治療法だと思います。

今回の勉強会は用意された座席だけでは足りなくなるほど参加者が多く、非常に盛況でした。糖質制限食への関心が高まっていることを実感しました。

2012.10.20更新

ゆるやかな糖質制限(低炭水化物)食は安全!

前回のブログで厳しい糖質制限で総死亡が増えることをお伝えしました。
一方で、ゆるやかな糖質制限(低炭水化物)食は安全であるという大規模研究の結果がいくつか出てきています。

以前のブログでも取り上げましたが、ハーバード大学からは13万人ものアメリカ人を対象に26年間もの長期にわたって追跡した壮大な大規模研究の成果が報告されています。
これによると、厳しい糖質制限を実践すると動物性脂肪・タンパク質を中心に摂取するようになり、総死亡およびガンによる死亡が明らかに増加するが、ゆるやかな糖質制限では植物性脂肪・タンパク質の摂取が中心となり、総死亡は減少、ガンによる死亡は不変という結果でした。

またスウェーデンの3.7万人を10年間も追跡した大規模研究では、炭水化物比率55%のカロリー制限食と炭水化物比率45%のゆるやかな糖質制限食ではl総死亡に差がないことが示されました。

これらの結果から、炭水化物比率40~45%のゆるやかな糖質制限食(1~1.5食制限)は安全であると言えます。

当クリニックでは、HbA1c9.0未満の糖尿病には基本的に1CARD(1食制限)をお勧めしています。

2012.10.18更新

厳しい糖質制限(低炭水化物)食は危険です!

最近、糖質制限(低炭水化物)食がマスコミで取り上げられることが多くなり、ちょっとしたブームの様相を呈しています。書店には糖質制限食のコーナーが設けられているところさえあります。外来をやっていると、患者さんから「テレビ番組で糖質制限の特集をやっているのを見ました」という話を聞かされることも多くなりました。

私も含め、糖質制限食を普及させたいと願っている者にとっては一見喜ばしいことのようですが、実態はそうではありません。なぜなら、ほとんどの場合、「炭水化物を減らせば減らすほど良い」、「炭水化物は身体に毒である」というような取り上げ方をされており、毎食炭水化物を抜く、あるいは1日の炭水化物摂取量を130g以下に抑えるなどといった厳しい糖質制限食が推奨されているからです。

世界の趨勢はこれとは逆の方向に向かっています。欧米では厳しい糖質制限は危険であることを証明する論文が数多く発表されています。2007年に発表されたスウェーデンとギリシャの研究は、ともに2万人もの人をそれぞれ12年と4年にわたって追跡するという非常にスケールの大きなものです。
これらの研究によると、炭水化物摂取量をカロリー比で35%(1日2食で炭水化物を抜いた場合に相当します)まで下げると総死亡は7割も増えたという結果が出ています。厳しい糖質制限をしてたとえ血糖や体重が下がったとしても、他の病気を併発して寿命が縮まってしまっては意味がありません!・・・次回に続く

2012.10.15更新

有胞子乳酸菌

ようやく暑さも弱まり、秋らしい陽気になってきました。
私は以前から、お通じが1~2日ないと次の日に腹痛を伴う下痢を起こすということを繰り返していましたが、生活に大きな支障がなかったので特に治療はしていませんでした。
当院では昨年より様々なサプリメントを取り扱うようになったので、以前から気になっていた有胞子乳酸菌を一か月前から飲み始めました。
時々飲み忘れてしまうこともありますが、乳酸菌を始めてから腹痛を伴う下痢を起こすことがなくなり、ほぼ毎朝お通じがあるので、急にトイレに駆け込まなければならないということがなくなりました。

乳酸菌は、夕食後2時間ほど経ってから就寝前に1カプセル内服しいます。お値段は1か月分で2100円なので少し高いと思われるかもしれませんが、いろいろな薬を試したり何種類もの薬を飲まなくて済むので良いと思います。

お通じや腹痛でお悩みの方は、ぜひ一度試して頂きたいです。

看護師  石川 小由美

2012.10.08更新

認知症予防のポイント

今日は、認知症予防のための日常生活でのポイントをまとめてみました。

1.積極的に会話する
家族や友人、隣人と声を出してしゃべることにより脳が活性化します。

2.旅行など楽しい計画を立てる
旅行、観劇、音楽鑑賞、ショッピングなど楽しい計画を立てるのも有効です。

3.趣味を持つ
日々の楽しみを持つことも大切です。なんでも良いのですが、歌を歌う、楽器を演奏する、文章を書く、絵を描くなど、自分を表現するような趣味はとくに有効です。

4.良く噛んで食事をする
食事の時に良く噛むことによって脳が活性化されます。入れ歯よりも自分の歯でかむ方がより有効です。ですから、歯の衛生にも気をつけて、できるだけ自分の歯をたくさん残しておく努力も大切です。

5.過度の飲酒を控え、規則正しい生活をする
メリハリのある生活をし、質の良い睡眠をとることも大切です。

6.指先を使う
パソコンやピアノ、手芸、書道など指先を使う作業が脳を活性化します。

2012.10.01更新

私も糖質制限を始めました!・・・第5弾

こんにちは 少しずつ涼しくなり・・・食欲の秋がやってきましたdelicious
サンマに栗や梨、ぶどうと、美味しい食べ物がたくさん
誘惑に負けてしまいそうな私ですlovely
食べてはいけないのではなく、巨峰なら3粒
少しずつでも秋の味覚を楽しむことも長くつづける秘訣ですdiamond

院長の話によると、冬から春はいちご、秋はりんご、夏はすっぱい夏ミカンが糖質制限をしている人には良いそうですscissors
これから涼しくなるのでまたトマトスープを作って頑張ります
トマト缶×2に板コンニャク・マイタケ・鶏の胸肉・キャベツなどを入れ、和風だしと醤油で薄く味付けしてコトコト20分ほど煮込みます
野菜のうまみが出て毎食食べても飽きません。
それでも飽きたらトマト缶を豆乳に変えたり、季節の野菜を入れたり、肉も変えたりと・・・身体に良いので試してください

昔々、私は9号の洋服も着れていたのに・・・懐かしがってもいいことありません
きれいに痩せて・・・楽しいこといっぱいしないとhappy01
糖質制限を始めて半年以上経つのに、ここ数カ月やる気ゼロだったので
心を入れ替え・・・変身しますgood

では、また報告します★

スタッフB

2012.09.24更新

どの程度の糖質制限が適切か?

最近、糖質制限がマスコミに取り上げられる機会が増え、ちょっとしたブームの様相を呈しています。書店で糖質制限に関する雑誌や書籍を目にすることも多くなりました。その内容は多くの場合、糖質(炭水化物)を摂取することを罪悪のようにとらえ、3食とも炭水化物を抜く、あるいは一日の炭水化物摂取量を130g以内に抑えるなど、厳しい糖質制限を推奨しており、あたかも糖質制限が万能の食事療法であるかのような表現がなされています。私はこのような状況に危機感を感じています。三大栄養素の一角を占める炭水化物は摂取していけないのではなく、適切な量を摂取すべきなのです。

昨日のブログでご紹介したスウェーデンの大規模研究をはじめとして、糖質制限(低炭水化物)食を厳しくすればするほど総死亡、心血管病の発症やそれによる死亡、癌の発症やそれによる死亡が増えるという報告が次々となされています。ハーバードのFungらの研究では植物性脂肪・タンパク質中心の糖質制限を行えば、このような弊害はないことが明らかになっていますが、糖質制限を厳しくすればするほど動物性脂肪・タンパク質の比重が高くなりがちであることを考えると、やはり無駄な糖質制限は危険です。

それでは、どの程度の糖質制限が適切なのでしょうか?この点に関しては、日本ローカーボ食研究会理事の灰本先生が立派な研究をされています。この研究では、HbA1c<9.0%の患者さんたちには夕食のみの炭水化物制限(1CARD), HbA1c≧9.0%の患者さんたちには朝食と夕食の炭水化物制限(2CARD)を指導しています。1CARDを指導した患者さんたちの平均HbA1cは7.3%, 2CARDを指導した患者さんたちの平均HbA1cは10.6%と大きな差があったにもかかわらず、1年後の平均HbA1cはそれぞれ6.6%, 7.0%とまずまずの値におさまっていました。この結果は、糖尿病の重症度に応じて糖質制限の程度を決めることにより、良好なコントロールを達成できることを示しています。

糖質制限は医師や栄養士の指示に従い、必要最小限の程度にとどめるべきです。民間療法的な極端な糖質制限は避けるべきであると考えています。

2012.09.23更新

糖質制限(低炭水化物)食におけるタンパク質・炭水化物の質の重要性

今年6月にまたしても安易な糖質制限(低炭水化物)食に警鐘を鳴らす論文が発表されました。
これは30歳から49歳のスウェーデン人女性43396人の食事内容と心血管病(心臓病、脳卒中など)の発生の有無を15年間にわたって追跡するという壮大な研究です。
この結果、やはり糖質制限を厳しくすればするほど心血管病の発生やそれによる死亡が増えることがわかりました。その傾向は特に動物性のタンパク質を中心に摂取した人に顕著であったということです。
これは以前にご紹介したハーバード大学のFung博士らの研究結果と一致するものです。
そして、この論文では結論として、糖質制限を行う時には炭水化物の質(精製されたものを避け、全粒粉のパンやパスタ、玄米など精製度の低い物を用いる)やタンパク質の質(動物性のものを減らし植物性のものを増やす)にこだわらないと、心血管病のリスクが増すことになると注意を促しています。

糖質制限を実践されている方はこのことを肝に銘じていただきたいと思います。

2012.09.20更新

糖質制限(ローカーボ)食のレシピ

はじめまして、管理栄養士の坂井です。
今月から糖質制限(ローカーボ)食の栄養指導を担当させていただいています。

最近、自宅でもローカーボの食材を使って献立を考えています。マイブームはもやしと豆腐です。安くて、いつでも手に入るので初心者でも挑戦しやすい食材だと思います。

レシピが完成したらブログにアップしますのでお楽しみにhappy01

管理栄養士   坂井 恭子


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