2014.04.22
ゆっくり食べるにチャレンジ!
こんにちは。食べて健康がモットーの管理栄養士 南です。
先日「食事誘導性熱産生(DIT)」について紹介をしました。
今日はその続きで、DITを上げるポイントの一つ「ゆっくり食べる」にチャレンジをしてみたいと思います。
まず、ゆっくり食べるメリットについて考えてみますね
以前、スポーツ選手を2グループに分けハンバーガーを食べてもらい満腹になった時点で手を上げてもらうという実験をしていました。
手で食べたグループとナイフとフォークを使ったグループに分け実験を開始。
すると、どちらも同じくらいの時間で満腹になっと手を上げたんです。
当然、ナイフとフォークを使うと手間がかかるため食べる量は減っていました。
(半分ほどだったと思います)
後日、グループを入れ替えて実験をしても同様の結果が得られました。
やはり食事の満足度は食べた量ではなく、食べるのに要した時間がポイントだと改めて実感。
また、古代の食事と現代の食事を比べてみたデータを紹介しますね。
卑弥呼の時代の食事を復元し食べた所4000回噛む必要があり、食事にかかった時間は50分
現在の食事は600回で11分
現代人はアゴも退化しちゃうはずですね
歯の話題続きでもうひとつ。
愛知県の65歳以上の健康な方、約4500人に歯の状態をアンケートした上で、その4年後の間に認知症を発症したかどうか調べた結果
『自分の歯が20本以上ある人』に対して
『歯がほとんどなく、入れ歯も使っていない人』
では後者の方が認知症になるリスクが1.9倍
『自分の歯が20本以上ある人』と
『歯がほとんどなく、入れ歯を使っている人』
ではリスクが1.2倍に高まっていたという結果が出たと言う記事を読んだ事があります。
自分の歯の有無もありますが、入れ歯を使っても良く噛んで食べると、健康寿命を延ばす事が出来ると言えるのではないでしょうか。
以上の事から、ゆっくり食べる(よく噛む)メリットをまとめてみると・・・
・DITが上がり痩せやすくなる
・良く噛む事で胃腸の負担が減る
・噛む事で満腹中枢を刺激し、食べすぎの予防ができる
・噛む事で脳を刺激し、認知症を防ぐ事が出来る
とは言うものの、習慣とはかなしいもので仕事をしていると時間に追われる事が多いのが現実。最初は意識をしていても、気がつくと「あッ・・・食べ終わっちゃった・・・」と言う事が多いんですよね。そこで、いくつか対策を考えてみました。
・細い箸を使い、一口量を減らす→早速極細箸をネットで注文
・食材を大きめに切る→噛みきることを増やす
ナイフ、フォークを使い食事に手間をかける
・硬めに茹でる→同じ食材でも茹で加減で血糖上昇が違います
硬く処理をした方が血糖上昇が抑えられる事がわかっています
・骨付き、殻付きを意識して購入→食べる手間をかける
・飲み物に注意→食べ物が残っている状態で飲み物(汁ものを含む)を飲むと
流し込んでしまうため
そろそろ、老後をいかに楽しく健康に過ごせるかを考えるお年頃の南です。
他にも、良いアイデアや実践している事がありましたら、ぜひ教えてください
※健康になるための実践です。上記の事で痩せちゃいけない方の体重が減ってしまう場合は中止の上、医師や管理栄養士に一声かけてくださいね。
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