3月, 2012 - 小早川医院のブログ

2012.03.31更新

当院スタッフの糖質制限(低炭水化物)食体験記・・その3

H23年10月X日

体重は相変わらず56kg台をうろうろしている。
もう少し落としたいので運動を採り入れることにした。
でも基本的に運動は苦手・・・
家の中でできる腹筋やスクワットなどを10分から20分程度やることにした。

H23年12月X日

運動を採り入れた成果が少しずつ出てきた。体重が再び落ち始めた。
ズボンのウエストがぶかぶかになってきた。

H23年1月X日

糖質制限を始めて以来、体重は7kg減った。コレステロール値も正常になった。

約7ヵ月間、糖質制限を実践してみて、優れた食事療法だと思いました。
食生活を楽しみながら、無理なくやれるところがよいと思います。

スタッフA

2012.03.31更新

当院スタッフの糖質制限(低炭水化物)食体験記・・その2

H23年7月X日

私が実行したのは、①夕食に炭水化物を食べない ②間食は控える この二つで
す。
①の主食を抜くというのは、おかずは普通に食べられるし全然楽勝でした。
②の間食はそれまで好きな時に好きなだけ食べていたから、ちょっとつらかったけ
れど、まったく食べないというわけじゃなく、自分へのご褒美としてたまには食べて
いたので、だんだんに慣れることができました。

平成23年9月X日

体重は2カ月で56kgまで落ちたが(-3kg)、それからは横ばいになってしまってい
る・・
少しフラストレーションを感じるようになりました。
ずっと食事療法を続けておられる糖尿病患者さんたちの苦労が少しわかったよう
な気がしました。

院長に相談したところ、「体重は直線的には下がらない。途中で必ず踊り場が来る
ものだから、こう着状態になってもあせらずに続けること」との答え。

気を取り直して、辛抱強く続けてみることにしました。(次回に続く)

スタッフA

2012.03.29更新

当院スタッフの糖質制限(低炭水化物)食体験記・・その1

当院のスタッフAさんが、糖質制限(低炭水化物)食に挑戦し、見事減量に成功しました。
その経過を3回にわたってお伝えします。(女性のダイエットの話題なので、匿名とさせ
ていただきます。あしからず・・)

平成23年6月X日

検診にて人生最高体重(59kg)を記録、コレステロール値も基準をオーバー!
これはまずいと思い院長に相談したところ、糖質制限食がいいんじゃないかと
教えてもらいました。

これは夕食の炭水化物を抜くだけで、面倒なカロリー計算は必要ないという
シンプルなものです。当院に通院している糖尿病患者さんのなかにも実践され
ている方がいて、成果が出ているようです。

これならできるんじゃないかとチャレンジを決意しました。(次回に続く)

スタッフA

2012.03.24更新

注目されるアンチエイジング・サプリメント(その2)・・メラトニン

メラトニンは、脳にある松果体から周期的に分泌されるホルモンです。血液中のメラトニン濃度は、日中は低く、夕方頃に上昇し始め、深夜12時ごろにピークに達し、その後朝に向けて徐々に減少して行きます。生体のリズムは日、週、季節、年などの単位で変化しますが、そのうちで約24時間を周期とするリズムをサーカディアン・リズム(体内時計)といい、このような血液中のメラトニンの濃度の変動によって制御されています。

メラトニンは以下のような多彩な作用を持つことが知られています。

1.体内時計の調節
2.睡眠の維持と質の向上
3.時差ぼけの解消
4.抗ストレス作用
5.抗酸化作用
6.免疫力増強作用
7.抗腫瘍作用
8.抗うつ作用

メラトニンの分泌は7歳でピークに達し、その後、思春期になると急激に減少し始め、40歳では20歳の時の約半分にまで減少し、その後も加齢とともに減少を続けます。

メラトニンの分泌の減少とともに、「寝つきが悪い(入眠障害)」、「途中で目が覚めやすい(中途覚醒)」といった睡眠障害が出現するようになります。また、「体内時計が遅れ始めた」という警報が全身の諸器官に発せられるため、女性では卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の濃度が低下して閉経期に入ります。男性では精子は依然として作られるものの、精巣は衰え、男性ホルモン(テストステロン)の産生量は減少してゆきます。免疫能力も低下し始め、その結果、感染症、癌、自己免疫疾患などにかかりやすくなります。

このような理由から、メラトニンは加齢に伴う睡眠障害の治療、および老化の予防(アンチエイジング)のために使用されています。
老化の予防の目的で用いる場合には、1日に0.1mg~1.0mgの少量を服用します。睡眠障害の治療の目的で用いる場合には、0.5mg~10mg程度の量を服用します。

睡眠薬や鎮静剤の服用で、睡眠時間は確保されますが、睡眠の質はなかなか改善しません。中高年以上でメラトニン分泌が低下している状態にある人の睡眠障害の治療にはメラトニンが最適であると考えます。メラトニンは睡眠の質を改善するとともに老化を遅らせることが期待されます。

このように、メラトニンは、前回ご紹介したDHEAとともに、健康長寿のカギとなるサプリメントといえます。国内ではまだ販売されていませんが、当院で医療用として米国から直接輸入することが可能です。興味のある方はぜひご相談ください。

 

2012.03.23更新

注目されるアンチエイジング・サプリメント(その1)・・DHEA

2002年に、米国のヘルスケアの研究機関の最高峰であるNIHのRothらは、アカゲザルにカロリー制限をすることで寿命が延長することを証明し、体温が低いこと、血液中のインスリン濃度が低いこと、血液中のDHEA濃度が高いことが長寿と関係していることを明らかにしました。

DHEAは人間の体内に最も豊富に存在するステロイドホルモンで、女性ホルモンや男性ホルモンなどの種々のステロイドホルモンの前駆物質であることからステロイドの「母親」とも呼ばれています。

DHEAの働きについては、最近急速に解明されつつあります。九州大学の名和田教授らは、免疫力を高める作用、糖尿病・骨粗鬆症・動脈硬化・肥満を防止する作用などを報告しています。

血液中のDHEA濃度は加齢とともに急速に低下することが知られており、これは加齢により生活習慣病が起こり、悪化して行くのと相関していると考えられています。そして、DHEAのサプリメントを服用することにより、血液中のDHEA濃度を20歳の青年のレベルに維持する補充療法が、米国を中心に行われるようになっており、生活習慣病予防、老化の予防に有効であるという報告が増えてきています。

このように、DHEAは、次回にご紹介するメラトニンと共に、健康長寿のカギとなるサプリメントといえます。国内ではまだ販売されていませんが、当院で医療用として米国から直接輸入することができます。興味のある方は、ぜひご相談ください。

2012.03.20更新

糖尿病コントロールの指標 HbA1c の国際標準化・・その2

(3月18日のブログより続く・・)
HbA1cの国際標準化に伴って、糖尿病コントロールの基準も以下のように変わってきます。

HbA1c(国際標準値) コントロール状態
        6.1以下        優
                     6.2~6.8        良
                     6.9~8.3        可
        8.4以上        不可

この基準で、優か良の状態を保っていれば、糖尿病の3大合併症(腎症、網膜症、神経障害)が起こる可能性は非常に低いと言えます。

2012.03.18更新

糖尿病コントロールの指標 HbA1c の国際標準化・・その1

HbA1cは代表的な血糖コントロールの指標であり、糖尿病の治療を受けている方はよくご存知の検査です。このHbA1cの測定法に関しては、これまで国際標準化がなされておらず、同じ検体であっても、日本で広く使用されている測定法による測定値(JDS値)と、米国を中心とする諸外国での測定値(NGSP値)を比較すると、JDS値がNGSP値より0.4低い値を示していました。

日本糖尿病学会では、糖尿病の診断・治療・研究のグローバル化を重視し、今回、HbA1cの国際標準化に踏み切りました。

JDS値とNGSP値の差を是正するために、JDS値に0.4を加えた値を国際標準値とし、4月1日以降、国内でのHbA1cの表記は国際標準値に統一することになりました。

以上をまとめると・・・   HbA1c(国際標準値)= HbA1c(JDS値) + 0.4
(但し、国際標準値はNGSP値に相当する値だが、
測定法はJDS値と同じであるから、NGSP値その
ものではない。)

ちなみに当院の院内検査では、従来よりNGSP値を使用していましたので、国際標準化の後も、測定値に変化はありません。

 

2012.03.16更新

花粉症対策のサプリメント・・その2(有胞子乳酸菌)

乳酸菌は腸内細菌のうちの善玉菌(プロバイオティックス)の代表です。乳酸菌とは、糖を分解して乳酸を産生することによってエネルギーを作り出す細菌の総称で、多くの種類があり、よく知られているビフィズス菌も乳酸菌の1種です。

乳酸菌やビフィズス菌は、腸内で乳酸、酪酸を産生します。乳酸や酪酸は、腸管を刺激するため、腸管の蠕動運動が活発になり、便通がよくなります。

また、乳酸菌は腸管内の胆汁酸やコレステロールを吸着することにより、血中のコレステロールを低下させます。

さらに、最近では、乳酸菌が花粉症の症状緩和に有効であったという報告が各地からなされています。実際に、当院でも花粉症の患者さんに乳酸菌のサプリメントを服用していただき、効果をあげています。

但し、乳酸菌は、熱や酸に弱いことが多く、服用しても生きたまま腸にまで届きにくいことや、製造や保管の過程で生菌数が減少して行くなどの問題があり、性能の維持が難しいサプリメントです。そこで、当院では胃酸でも死滅せず、生きて腸に届く特殊な胞子を作る乳酸菌(有胞子乳酸菌)をお勧めしています。このサプリメントは、1日当たりのコストが約70円と、カップ入りヨーグルトよりも安価であることも魅力です。花粉症で悩まれている方は是非ご相談ください。

2012.03.13更新

花粉症対策のサプリメント・・その1(EPA/DHA)

今年もいよいよ、花粉症の季節が始まりました。そこで、今日からしばらくは、花粉症に効果が期待できるサプリメントをいくつかご紹介します。

1.EPA/DHA

花粉症をひきおこす炎症物質として、オメガ6系脂肪酸であるアラキドン酸から作られるロイコトリエンやプロスタグランジンがあります。オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸は、代謝の過程で共通の酵素を必要とするため、オメガ3系脂肪酸を多く摂取すると、これらの炎症物質が作られにくくなることになります。
このような理由で、花粉症などのアレルギー症状で悩んでいる方には、EPA/DHAという形でオメガ3系脂肪酸を十分に摂取することをお勧めします。
ただし、EPA/DHAは魚油から作られていますので、原料の段階で水銀などの重金属が含まれないことを確認する必要があります。

2012.03.11更新

微量ミネラル(その4)・・鉄(Fe)

食物中の鉄の吸収率が低いこともあり、鉄は不足しやすい栄養素です。閉経前の女性は、生理出血が定期的にあるため、鉄が欠乏しやすいです。また、ダイエット中の女性、妊娠中の女性、成長期のお子さん、激しいスポーツをする方は、鉄の摂取量に注意が必要です。

鉄は ①赤血球をつくる ②エネルギーを生み出す ③酸化を防ぐ という、3つの大切な役割を持っています。
血液検査で「貧血」と診断されなくても、潜在的に鉄が不足しているために、だるさ、疲れやすさ、めまい、頭痛、冷え、息切れ、脱毛などの多彩な症状を訴えられる方は意外に多いです。

私たちが、食べ物から摂取する鉄には、おもに穀物や野菜に含まれる「非ヘム鉄」と、肉やレバーなどの動物性食品に含まれる「ヘム鉄」があります。「非ヘム鉄」はむき出しの鉄なので、消化管の粘膜に対する刺激が強く、摂取すると約1割の方に腹部う、下痢、便秘、食欲低下などの副作用が起こります。また、腸からの吸収もよくありません。一方、「ヘム鉄」では、鉄がむき出しではなくポルフィリンという有機化合物に囲まれているため、胃や腸の粘膜を刺激することもなく、「非ヘム鉄」に比べて5~10倍も吸収率が高いです。

鉄不足解消のためには、貯蔵鉄である血液中のフェリチンを増やす必要がありますが、そのためには通常の食事以外に、サプリメントとして少し多めの鉄を摂取する必要があります。
鉄の補給には、副作用がなく、吸収率のよい「ヘム鉄」のサプリメントがお勧めです。


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