院長ブログ

2013.09.17

4種類の「慢性胃炎」

検診の結果を見ているとよく「慢性胃炎」という言葉が出てきます。「慢性胃炎」といわれて漫然と胃薬を続けている方も多いようです。わが国の「慢性胃炎」には大きく分けて次の4種類が含まれています。

①ピロリ菌の感染によって起こった胃炎(病理組織で証明されたもの)

②内視鏡検査などで胃の粘膜がただれている状態・・内視鏡的胃炎

③胃が痛い、もたれるなどの自覚症状で定義される胃炎

④保険病名としての慢性胃炎

これらの内で必ず治療が必要なのは①と③です。①のピロリ菌による胃炎は、除菌治療を行うことにより症状が改善し胃がんの危険性も大幅に低下します。③は機能性ディスペプシアと言われるもので、投薬により症状がコントロールできます。

検診の胃バリウム検査などで「慢性胃炎」といわれたら、必ず医療機関で診察を受けましょう。あなたの「慢性胃炎」が上の4つの内どれに相当するかを明らかにしてもらう必要があるからです。そのために、胃カメラやピロリ菌の検査が必要になることもあります。

投稿者: 小早川医院


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