院長ブログ

2013.02.28

花粉症治療薬によるインペアード・パフォーマンス

インペアード・パフォーマンス(impaired performance)とは、花粉症の治療のために抗ヒスタミン剤を服用することにより、作業能率や集中力の低下が起きる現象を意味します。

ヒスタミンは脳において覚醒、学習と記憶の増強、自発運動量の増加などの多彩な作用を持っています。
脳に移行しやすい抗ヒスタミン剤を服用すると、このヒスタミンの作用がブロックされるわけですから、鎮静作用や認知機能障害を引き起こします。

当院では、花粉症治療に際して、できるだけ脳内移行の少ない抗ヒスタミン剤を最小限投与することにより、患者さんの生活の質を保つことを心がけています。

投稿者: 小早川医院


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