2013.05.29
糖尿病治療の潮流の変化
先週のブログで、日本糖尿病学会が血糖管理の基準を改定した事をお伝えしましたが、その伏線となったのは昨年2月の「アメリカ糖尿病学会とヨーロッパ糖尿病学会の糖尿病治療に関する共同声明」です。
これを改めて読み返してみて、糖尿病治療の潮流に大きな変化が起きていることを確信しました。
この声明では、患者さんの病状や背景に応じて、治療を個別化すること(いわゆるオーダーメイド治療)が必要であることが強調されています。そのために厳格な管理を選択するか、緩い管理を選択するか?の判断基準が以下のように明確に示されています。
1.患者さんの治療に対する意欲が高ければ厳格に、低ければ緩やかに
2.低血糖などの副作用のリスクが大きければ緩やかに、小さければ厳格に
3.糖尿病と診断されたばかりなら厳格に、診断後長い時間が経過していれば緩やかに
4.予想される余命が長ければ厳格に、短ければ緩やかに
5.重大な合併症が少なければ厳格に、多ければ緩やかに
6.社会的支援に恵まれていれば厳格に、乏しければ緩やかに
そして、患者さんを社会的な存在と考えて、患者さんの好みや価値観、認容制を慎重に検討し、患者さんと一緒に治療方針を決定していくという患者さん中心のアプローチが提唱されています。
これが実践できれば、健康長寿につながる患者満足度の高い糖尿病治療が可能になると思います。
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