院長ブログ

2013.08.09

糖尿病の高齢者の特徴

高齢になると身体活動量が低下し、内臓脂肪が増え、筋肉量が減少し、 インスリン抵抗性の増大(インスリンが効きにくくなる)と食後のインスリンの追加分泌の低下が起こります。そのため、高齢の糖尿病患者さんでは、食前の血糖値は正常でも食後の血糖値が高くなる場合が多いのが特徴です。

さらに、高齢の糖尿病患者さんは、糖尿病の無い人と比べて転倒、身体機能の低下、認知機能の低下、うつ、尿失禁などの”老年症候群”を2~3倍多く起こすことがわかっています。

高齢者糖尿病の治療では血糖の大きな変動(低血糖、高血糖)をできるだけ避け、身体活動量を増やし、本人が肯定的な態度で糖尿病と付き合えるように周囲が心理的にもサポートしていくことが大切です。

投稿者: 小早川医院


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