スタッフブログ

2014.02.24

食生活の変化

皆さんこんにちは!管理栄養士の南です。
オリンピックも閉会式を迎えてしまいましたね。
各スポーツ、色々なドラマがありました。
私は、いつも涙ぐんで見ておりました。
(涙もろくなったのは、歳のせい???か?)
そんなスポーツの世界で、栄養が注目されるようになってきたのは、つい最近の事だと思います。食の細いフィギュアスケート選手が昨年まで体調を崩しがちであったため、食事のアドバイスを受け実践をした結果、今年は体調を崩すことなく良い結果を残せたという記事を見て、とても嬉しくなりました。
毎日3回の食事は、私達の体に蓄積され良い意味でも悪い意味でも、大きな影響を与えてくれるんですね。

私は、一昨年まで「国民健康・栄養調査」に10年以上携わっておりましたが、その間にも日本人の食生活が変わってきたなぁ・・・という印象を持っていました。
最近の食の世界は昔に比べて、選択肢がぐっと増えてきました。
では、選択肢が増えた→好きなものが選べる→豊かになり健康になった???
のでしょうか。
今日はその点について、ちょっと考えてみたいと思います。

「国民健康・栄養調査」(以下、国民栄養調査)とは、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料として、国勢調査の調査区から無作為抽出した世帯を対象として毎年実施しています。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html
(もし調査世帯になった方は協力していただけると有難いですsweat01
近年受けて頂ける家庭が少なくなっています。
上記の目的で行っているので協力頂けたら嬉しいです)

世帯の1日の食事の記録を書いて頂きそれを分析するのが主な仕事なのですが、ここ数年分析しにくい食品が増えてきました。
以前は、調味料と言えば「味噌」「醤油」「砂糖」などシンプルなものは主でした。
それが、最近は「○○鍋のもと」「○○焼きのたれ」「混ぜるだけで○○ができる」「カフェ○○スティック」などが多くなってきたんです。
メーカーへ問い合わせたり、栄養表示から材料を分析するのですが、それがなかなか大変な作業coldsweats01
便利で手軽に美味しいものを楽しめるという点では、大変良いことなのですが、日常的に利用しているとちょっと心配な面も・・・
調味料で、砂糖や醤油、油を使う場合は目に見えているので加減ができますが、ミックスした調味料はわかりにくいので知らないうちに糖分や塩分、油を摂りすぎる傾向があるのです。

加工品、インスタント食品、スナック菓子の割合が多くなると心配なのものの一つに「トランス脂肪酸」があります。
トランス脂肪酸は天然植物油には殆ど含まれない成分で、油の高温加熱や、植物油などの加工の際に人工的に作られるもの。
多く摂りすぎると、動脈硬化やアレルギーなどのリスクが増えると言われていますが、日本ではまだ摂取基準は出来ておらず表示の義務化もされてはいません。
栄養価計算上、トランス脂肪酸は植物油として結果が出てくるために多く摂っていても気が付きにくいのが怖い点です。

糖質制限食実施で、トランス脂肪酸の摂取が増え別の病気を発症してしまう事は哀しいことです。
独自で糖質制限を実施している、しばらく栄養指導を受けていない、食事バランスが心配という方は、一度、食事調査を受けてみませんか?
小早川医院では3日間の食事を書いていただき、それをもとに管理栄養士が分析をして個別アドバイスをしています。
3日間書くのは面倒かもしれませんが、パーソナル栄養診断はこれからの健康維持のために強い味方になるはずです。

皆様の気持ちが少しでもわかるようにと、南も3日間の食事を分析中です。
(ブログに乗せようと、調子こいて写真まで撮りましたcoldsweats01
患者様の分析が優先なのですぐにアップできないかもしれませんが、近日中に公開予定riceball
「栄養士さんってどんなもの食べてるの?」
「冷凍食品や惣菜って買わないんでしょsign01
と言う疑問も解決flairかも・・・

10月10日生まれ(昔の体育の日)の南よりrun

投稿者: 小早川医院


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