2019.03.13
第9回日本ローカーボ食研究会へ参加してまいりました
皆さん
こんにちは。
今年も表題の学術総会へ参加してまいりました。
今年のテーマは「ローカーボ食の10年間と課題」
この研究会が発足してから10年、糖質制限という言葉が
メディアでも世間でも当たり前になってきた日々このごろ。
また、私たちの臨床現場でも10年前と比較して変化していることが
多々あります。
それを1年に1度各病院の代表者が発表する場がこのローカーボ研究会なのです。
当院院長が第1部司会をさせていただきました。
そして今年の内容はこんな感じでした。
第1部 特別講演:灰本クリニック 灰本先生
第2部 症例検討
①HbA1c目標値が緩和された背景 渡辺病院 総合内科 中村了先生
②意図しない厳しい糖質制限を防ぐために~食品管理からグラム管理へ~ 森山真衣先生
③油を悪と信じている患者との格闘 灰本クリニック 渡邉志帆先生
④人の味覚をだます人工甘味料~腸内細菌叢はだませない~ 名古屋大学名誉教授 細胞生理学 加藤潔先生
⑤人の味覚をだます人工甘味料~人工甘味料は万病のもと~ むらもとクリニック 村元秀行先生
⑥警告糖尿病のローカーボ治療中に癌がみつかるとき 灰本クリニック 灰本耕基先生
⑦抗インシュリン抗体のため血糖値不安定となりローカーボ食で30年来のインシュリンを逸脱できた一例
医誠会病院 心臓血管外科 米田正始先生
上記の先生方が発表されました。
当医院からは森山先生が代表で発表し
症例発表をさせていただきました。
今回もその場で疑問で思ったことに対して医師、大学教授の先生方、薬剤師、管理栄養士、が質問をしながら
先生方には答えていただく形式で、大変勉強になった会となりました。
中でも以前から話題となっていた人口甘味料・これに関しては改めて管理栄養士として指導をしていく必要性を感じました。
糖質制限ブームで当たり前のようになった砂糖を控えて甘さを維持する飲料やお菓子をはじめとした多くの食品。
血糖値は押さえられても、腸内細菌叢を壊してしまう原因の一つになっていること。
加藤先生のお話では60kgの人で1~1.5kgの割合で腸内に腸内細菌を飼っているそうです。それを乱してしまうということは
やはり影響は大きそうですね。
また、村元先生から世界の様々な研究の文献を解析してくださり、改めて人口工甘味料の摂取が肥満、糖尿病のリスクに繋がること、
それは我慢が出来なくなる(うつ病など精神を正常に保てない)ことに繋がっていくといったことを学ぶ事が出来ました。
そして、灰本耕基先生からは分かりやすく図解で糖尿病中に癌が発見される症例をお聞きすることができ、
糖尿病患者の合併症として多いガンが糖尿の数値が良くてもガンになっている可能性を知り、改めて当医院で行なっている
定期的なエコー検査、定期採血で経過を見ていくことの大切さを再認識させられました。
まだまだ今回の学術総会で学んだことが多いですが、長くなってしまいますので
このあたりでやめておきますね。
このように私たちは新しい情報を常に学び続けております。
それは院長が今でもなお、様々な場所へ足を運び学び続けておられます。
私たちもそれに負けないように、、と思っております。
一人一人の患者様にあった栄養指導をモットーに。
これからも皆さまをサポートさせていただきます!!
小早川医院 管理栄養士 江口まどか
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