2013.06.17
糖尿病・メタボのための人工甘味料活用法!
こんにちは管理栄養士の坂井です。
暑い日が続いていますね。最近食欲がなく、ついつい冷奴に麦茶といったさっぱりしたくみあわせになってしまいます。
暑くなると甘い清涼飲料水ばかり飲んでいる人はいませんか?果汁数パーセントのジュースのほどんどはブドウ糖という糖分です。ジュース類(炭酸飲料、果汁飲料、コーヒー飲料など)の糖質濃度は10%です。大げさに計算すると1.5リットルで150gもの糖分を摂取いていることになります。
そして、電解質補給のためのスポーツ飲料にも糖分は入っています。少量ならまだしも、汗が出るたびに何杯ものんでいては血糖値が急激に上がりかねません。糖尿病の方はもちろん、境界型の方、血糖値が正常な方でも大量に飲み続けることによって、ひと夏こして糖尿病になりかねないのでご注意ください。
しかし、水分を摂らないわけにもいきません。普通の水でももちろんよいのですが、麦茶などのミネラルが入っているものを選ぶのもよいかもしれません。
そして、最近では「ゼロカロリーコーラ、ノンシュガー」など清涼飲料水の表示も目にします。これって本当にゼロなのか。
定義では100ml(g)で熱量5kcal未満・糖類では0.5g以下がノンカロリー、カロリーゼロと表示できます。
ですので、まったくゼロというわけではないのでご理解ください。
さて、本題に入りますが、カロリーゼロなのになぜ甘いか。それは人工甘味料が入っているからです。人工甘味料のほとんどは身体に吸収されずそのまま排泄されてしまうため血糖値が上がりにくいのです。
人工甘味料といっても最近ではいろんな種類がでてますよね。一部ではありますが主なものを説明します。
●アスパルテーム・・・アミノ酸などからできており、砂糖の200倍の甘さ。
●スクラロース・・・砂糖を原料とし、ノンカロリー。砂糖の600倍の甘さ。
●アセスルファムK・・・酢酸からできており、砂糖の200倍の甘さ。
●エリスリトール・・でんぷんからできた糖アルコールで砂糖の80%の甘さ。
●還元麦芽糖(マルチトール)・・・でんぷんからできた糖アルコールで砂糖の80%の甘さ。
これらをずらずら書かれても、なかなかわかりにくいと思いますのでこれらを使った商品名をあげてみます。
●パルスイート:エリスリトール、アスパルテーム、アセスルファムKなど。
●ラカント:エリスリトールなど。
●マービー:還元麦芽糖100%使用。
●シュガーカットゼロ:エリスリトール、スクラロースなど。
当医院では上記の4社のサンプルを栄養指導時にお渡ししております。ブランドによってそれぞれ甘さも異なります。少量で甘さを摂ることができますが、これだけを頼りにしてほしくないのが本音です。
先ほども言ったように砂糖何百倍の甘さです。ひとなめするだけでかなり甘いのでこの甘さに慣れてしまい、本来の砂糖の甘さでは物足りなくなってしまう恐れがあるので、このような人工甘味料はあくまで補助的に使用していただきたいです。たとえば、コーヒーは甘くないと飲めないのであれば人工甘味料をほんの少し加えたり、煮物などで上白糖を使うより少量人工甘味料を加えたりなど。
これだけ人工甘味料のことをお伝えしましたが、嗜好飲料は甘くせず飲めるように慣れていただくのが一番です。ノンシュガーチョコを少しだけつまみながらブラックコーヒーの苦みを味わうというような間食の楽しみ方はいかがでしょうか。
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