2012.06.15更新
糖尿病の血管合併症・・その5(糖尿病性神経障害)
日本人の糖尿病患者さんを対象とした大規模研究で、狭心症、心筋梗塞、脳卒中の年間発症率は糖尿病の人では一般住民の2倍以上の頻度であることが明らかになりました。また、欧米の大規模研究では糖尿病患者さんのHbA1cが1%上昇すると、狭心症、心筋梗塞、脳卒中のリスクが1.1~1.2倍に上昇することがわかっています。また、日本人を対象にした大規模研究で、食後高血糖(食後の血糖上昇度が大きいこと)も狭心症、心筋梗塞、脳卒中のリスクになることが証明されています。
糖尿病と診断されたら、できるだけ早期に血糖をコントロールすることが、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの大血管合併症を予防する最善の策と言えるでしょう。また、食後高血糖を是正するという意味では、糖質制限(低炭水化物)食が有利だと思います。
2012.06.14更新
糖尿病の血管合併症・・その4(糖尿病性神経障害)
糖尿病性神経障害は、網膜症や腎症に比べて早期から出現し、頻度も高い障害です。両側の足先、足裏にしびれ、痛み、感覚低下、感覚異常のいずれかが見られますが、徐々に進行し、ご本人が訴えなければわからないので、発見が遅れることが多いのが特徴です。日本臨床内科医会が2000年に行った糖尿病患者さん12821人を対象とした全国調査では、36.7%に神経障害が見られました。糖尿病性神経障害が長引くと、生活の質が著しく低下し、突然死の原因となることもあり、侮れない合併症です。
予防法は何と言っても血糖を良好にコントロールすることです。!
2012.06.13更新
糖尿病の血管合併症・・その3(糖尿病性網膜症)
糖尿病性網膜症は日本人成人の失明の原因の第2位を占めています。(1位は緑内障)
1997年に行われた日本人の糖尿病患者約13000人の全国調査では、1型糖尿病患者の29%,2型糖尿病患者の23%に網膜症が認められています。
糖尿病性網膜症は、糖尿病に罹ってからの期間が長いほど、血糖コントロールが悪いほど、また血圧が高いほど起こりやすいことがわかっており、血糖、血圧のコントロールを治療で改善すると発症を予防できることも確認されています。
HbA1c7.4%(国際基準=NGSP)未満の患者さんと比較して、HbA1c7.4~8.3%の患者さんでは約2倍、8.4~10.3%の患者さんでは約3.5倍、10.4%以上の患者さんでは7.6倍も糖尿病性網膜症が起こりやすいことが明らかになっています。また、HbA1c7.4未満であっても、糖尿病性網膜症が起こる場合もあるので、網膜症予防のためには厳格な血糖コントロール(HbA1c 6.9以下)が必要です。
2012.06.11更新
糖尿病の血管合併症・・その2(糖尿病性腎症)
日本では、糖尿病性腎症は1998年以来、透析に導入される原因のトップです。2006年の統計によると、糖尿病性腎症は新規透析導入者の原因疾患の43%を占めています。糖尿病性腎症が悪化し、腎機能が低下してくると、死亡のリスクが高まることも明らかになっています。糖尿病性腎症は、糖尿病患者さんの健康長寿を脅かす危険な合併症と言えるでしょう。
糖尿病性腎症を発症しやすくする要因として、血糖、血圧、喫煙が重要であることがわかっています。
喫煙については、一日当たりの喫煙本数、喫煙機関、生涯喫煙量のいずれも、腎症の発症リスクを高めます。
また、HbA1c 6.5%程度の血糖コントロールが良好な患者さんでは、血圧を低めに保った方が腎症の発症・進行のリスクが低下することも明らかになっています。こうした理由から、当院では、糖尿病患者さんの血圧のコントロール目標を130/80未満に設定しています。
2012.06.10更新
糖尿病の血管合併症・・その1
血糖値(特に食後の血糖値)が高いと血管に炎症が起こり、動脈硬化が進みます。
このような変化が目、腎臓、神経の毛細血管(最も細い血管)に起これば網膜症、腎症、神経障害といった細小血管合併症が生じ、心臓の冠動脈、脳動脈、末梢動脈に起これば虚血性心疾患、脳卒中、閉塞性動脈硬化症などの大血管合併症が生じます。
日本では、網膜症によって毎年約3000人が失明し、腎症によって毎年約15000人が透析に導入されています。また、大血管合併症も、糖尿病の初期から発症し始め、糖尿病の患者さんの生命予後を悪くしています。(糖尿病の患者さんは糖尿病でない人に比べて男性で10年、女性で15年ほど平均余命が短いというデータが出ています。)
私は、糖尿病治療の目標は合併症を予防して健康寿命を延ばし、生活の質を保つことにあると考えています。
今週は、糖尿病治療のカギとなる血管合併症について、何回かに分けてご説明して行きます。
小早川医院 院長
2012.06.02更新
プラセンタで花粉症が改善しました!
プラセンタ注射を始めて3ヶ月
週2回 2アンプルずつ計4アンプル
腕にお尻にお腹にと、そういえば太ももにも注射しました。
私の場合、針を刺した場所に内出血が起こりやすいので注射する場所を毎回変えました。
私は以前から花粉症による鼻炎と皮膚アレルギー(蕁麻疹)で悩んでいたのですが、プラセンタ注射を始めて以来、
鼻炎の症状が軽くなり、皮膚のかゆみも改善しています。
だいぶ症状が良くなったので、これからは週に1回 2アンプル注射して行くことになりました。
ところで、またまたプラセンタ注射をしている患者さんからの情報ですが、床屋さんに月1回だったのが
月に2回に増えたそうです。
もう1人の患者さんは、美容院で髪の毛につやが出てきたと言われたそうです。
人それぞれですが、プラセンタの注射を続けている方はみなさん元気です。
一度先生に相談してみては★
看護師 山本明代
2012.06.01更新
当院スタッフの糖質制限(低炭水化物)食体験記・・その4
糖質制限(低炭水化物)ダイエットを始めてもうすぐ一年になります。だいぶ慣れてはきたのですが・・・
最近のコンビニにはおいしいスイーツがたくさんあって、お手軽な値段で簡単に買えますよね
コンビニに行くとついつい目がいってしまい、誘惑に負けそうになります。
というか、負けてしまうこともたびたび・・・・・(泣)
自分へのご褒美の回数が増えないように気をつけなくては(笑)
スタッフA
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