2014.05.28更新
妊娠期の体重管理について
こんにちは管理栄養士の坂井です。
もうすぐ6月となろうとしておりますが、今日はとても暑いですね。真夏過ごしていけるか不安な坂井でございます。
さて、私ごとではございますが、ただいま妊娠7ヵ月を迎えようとしております。
せっかく妊娠という貴重な体験をしているところなので今回は妊娠期の体重についてお話したいと思います。
私自身、妊娠前は比較的何を食べても太りにくい身体であり、安定期を迎えた今、食欲がわき妊娠前と同じように間食をしておりました。
そして、産婦人科で定期健診をするたびに面白いほど体重が増えていくではありませんか。非妊娠時から比べ妊娠6ヵ月で5kgほど増加しました。個人的にはこれくらい大丈夫かなと思っていたのですが、助産師さんから「体重増加は8kgまでに抑えましょうね」と衝撃的な一言。もう3kgしか増やしちゃいけないなんて・・・。6ヵ月くらいの胎児の重さは600~700gほど、たしかに増えすぎ?
そこで調べてみました。
妊娠期の体重増加とBMIの関係です。
自分の母親世代では妊娠したら2人分食べなさいとよく言われたようですがそれは戦前、食べ物がなく必要最低限の栄養素を確保するのも困難な時代の話であり、戦後飽食の時代となり食べすぎで肥満になるという時代となってからは妊婦も栄養を摂りすぎ胎児が巨大化し難産になるという時代に。現在では「小さく産んで大きく育てる」という方針に変わっております。(しかし、小さくといっても未熟児のような大きさではいけませんよ!!)
現在、産院にもよりますが、非妊娠時のBMIから計算して体重増加を決めているそうです。(つわりで減ったところから、という産院もあります)
上記の表を見てわかるように米国に比べ日本の基準はとても厳しいですね。しかし、米国人と日本人では体の大きさが違うのでしかたがないことかもしれません。
私はBMI普通より少し痩せのほうにあてはまるので8kg増加ということになります。
助産師さんからの指導で参考になったのは「糖質はなんの栄養素もないから糖質を少なめにして赤ちゃんに必要な良質なたんぱく質や緑黄色野菜を多めに摂ってくださいね。」とここでも糖質制限の要素が少し取り入れられているなぁと感じました。
しかし、助産師さんはあくまで必要最低限の糖質は必要であり、たんぱく質・脂質を適度に摂るという意味で言っており、決して当院の糖尿病患者さんのように1食炭水化物を抜けとは言っておりません。
妊婦でたんぱく質を多めに摂るというのは多少なりとも胎児に食物アレルギーや水銀などのリスク(たまごやまぐろに含まれる)もあるため、あくまで適正の量を摂ってくださいとのことです。
適正体重適正体重と騒がれている中、痩せの妊婦も問題視されており、これも母体の痩せすぎにより飢餓状態となり胎児が本能的に栄養を取り入れようとするので将来赤ちゃんが糖尿病になりやすいとも言われております。
ですので、自分は体重増えすぎだ、と自己判断せず医師にきちんと相談して体重管理しましょう。
2014.05.17更新
笑いは健康のもと!
こんにちは。管理栄養士 南です。
本日は、笑いが私たちの健康に重要なポイントであるという話題について、お届けいたしますね。
私は健康診断を以前受けた際、コレステロールがとても高い時がありました。
その時になぜ…と思い生活を振り返った所、思い当たることはただ一つ。ストレス。かなり無理をしていた時期であり、これは体が休めというサインかも・・・と感じた事があります。
血糖値や血圧もストレスの影響を感じる時があります。
とは言え、生きていく上でストレスのない生活なんてありえませんよね
要は自分の許容量とストレスの度合い、いかに発散できるかと言う所にかかってくるのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、と言う事で本日のタイトルに辿り着いたわけです
『毎日の笑いは血中コレステロール値の改善を助け心臓発作のリスク低減にもつながる』との研究が2009年米国生理学会年次集会で発表されています。
2型糖尿病で高血圧・高コレステロール血症のある成人20人(平均年齢50歳)を対象に実験を行っています。参加された患者さまは糖尿病の治療を受け、降圧剤とコレステロール降下薬を服用していらっしゃいました。
参加者様を
① 生活に笑いを積極的に取りこむ群
→お笑い番組・コメディを自分で選び毎日30分以上視聴
② 現在の治療と変わりなし。上記の指導なし
に分け12ヶ月後に血液検査を実施。
① 善玉HDL26%上昇 炎症マーカーCRP66%低下
② 善玉HDL 3%上昇 炎症マーカーCRP26%低下
という結果となったそうです。
この実験を行ったベルク博士は、「笑いは受けている治療に対する付加価値効果があると考えられる。自己管理を伴う病気の治療はそれが原因でストレスに悩まされる。治療が長期にわたる病気は、ストレスを解消し緊張をやわらげる笑いを上手に生活に取り入れる事は大切だと思う」と述べています。
他にも、英国バーミンガム大学とオクスフォード大学の研究者が1946年~2013年に発表された785件の研究を解析し、笑いのメリットを検討したものがあり
笑いには・・・
・笑いが血糖値を下げる
筑波大学教授らの実験。
新喜劇を観劇し大笑いした後で測った食後血糖値に効果が認められた。
・笑いが血圧を下げる
副交感神経が活発になり血圧上昇ホルモンの上昇が抑えられる。
・笑いで免疫力アップ
生命活動に必要な自律神経を刺激。この刺激が免疫機能活性
ホルモンの分泌を促す。
・笑いで消費エネルギーが高まる傾向がある
リラックスした状態で筋肉が動かされ横隔膜が刺激され腹筋を引き
締められる。
・笑いは対人関係を良好にする
「笑いは伝染する」と言う通り周囲のムードが協調的になる。
対人関係のストレスが減り社会的な相互作用が改善する傾向がある。
と発表をしています。
健康的な子供は1日平均400回笑い、成人になると15回に減るらしいんです。
こりゃまずい
お笑い番組を見て馬鹿笑いをしている主人を、いつも冷たい目で見ていた私ですが、気持ちを改めなければ・・・
この文献の最後は・・・
笑っているときに息を吸いすぎると異物を混入したり、喘息発作を誘発したり、尿失禁を起こす可能性もあるので、毎日をほどほどに笑って過ごしましょうと締めくくっていました。
2014.05.07更新
5月のえいようだより発行しました。
こんにちは管理栄養士の坂井です。
GWもあっという間に終わってしまいましたね。皆様はどこかおでかけになられましたか?
私は土砂降りの雨の中、モリコロパークで開催されたうまいもの祭りに行ってきました。全国の名物が一か所で食べられるという画期的なイベントなのですが、雨で体が冷えるといけないから温かいもの食べようだとかそんなことばかり考えておりました(笑)でも、各地の色々なものが食べられたので満足です♪
さて、今回のえいようだよりは「鶏胸肉のみそマヨ炒め」です。材料に片栗粉を使っておりますが、鶏肉の水分をしっかりふき取ってもらうことによって余分な粉をつけなくてすむので実際よりももっと糖質量が少ないかと思われます。一緒に炒めるまいたけですが、キノコ類は炭水化物のほとんどが食物繊維なのでこれでもボリュームが足りない時はキノコ類を増やしてかさ増しすると良いでしょう。
脂が少ない淡白な鶏胸肉ですが、最後にマヨネーズで和えるのでとても満足いく一品となっております。
ぜひつくってみてください♪
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