院長ブログ

2014.10.30

糖尿病食事療法のトレンドの大転換

米国の新しい糖尿病食事療法のガイドラインに関するシンポジウムが、今年6月のアメリカ糖尿病学会(サンフランシスコ)の中で開催されました。

このシンポジウムでは終始、食事療法の個別化(個々の患者さんに合わせたテーラーメイドの食事療法)の重要性が強調されていました。また、議論の多かった糖質制限食の有効性と安全性を証明する多くの研究データが紹介されました。
エネルギー摂取量とエネルギー消費量の差が肥満の程度を決定するという古い概念は否定され、食事の内容がエネルギー摂取だけでなくエネルギー消費や肥満、2型糖尿病の発症にそれぞれ独立して関与するという新しい概念が提示されました。
また、脂質制限の意義はほぼ完全に否定されました。

糖尿病食事療法は「どんな食事法が正しいか?」を議論する時代から「それぞれの患者さんの個性に合った食事法としてどんなものがあるか」を議論する時代になったということでしょう。

投稿者: 小早川医院


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