2012.08.08
オメガ3系脂肪酸・・・その2
脂肪酸は体内でいろいろな生理的反応を起こす活性物質の原料になります。
オメガ6系脂肪酸から作られる活性物質は、免疫反応を激しくするほか、心臓や血管の病気を増やし動脈の壁にプラークを作って血栓を形成しやすくするなど、体内の炎症反応を促進する方向に作用します。。一方、オメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸からはEPAが作られ、そこから炎症を抑える活性物質が作られます。
これらの活性物質が作られる過程ではオメガ6系とオメガ3系の両方に共通の酵素が働いています。そのため、普段の食生活で不足しがちなα-リノレン酸やEPAを補うことで、炎症を促進するオメガ6系の活性物質の作られる量が相対的に減り、炎症が抑えられることが期待されます。
オメガ3系脂肪酸のEPAは動脈硬化を抑制する働きがあることが知られています。一方、オメガ6系脂肪酸のアラキドン酸(AA)は炎症を引き起こし、動脈硬化を促進する働きをします。したがって、EPA/AA比は動脈硬化の起こりやすさの指標となります。
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