院長ブログ

2013.07.28

糖尿病の発症予防に「座っている時間の短縮」が有効?

イギリスのレスター大学の糖尿病研究グループは、2型糖尿病の危険因子を持っている人では、定期的な運動よりも、日常生活の中で座っている時間を減らし、動き回る生活をするように指導したほうが有効である可能性が高いことをDiabetologiaという医学雑誌に発表しました。

この研究によると、座っている時間が短いほど食後2時間の血糖値・中性脂肪は低下し、HDL-コレステロールは上昇しました。そして、座っている時間は早足のウォーキングやジョギングなどの運動量よりも、これらの値に強く関連していることが明らかになりました。

健診で血糖値が高めと言われた方、あるいは「糖尿病予備軍」、「境界型糖尿病」などと言われている方は、まずはできるだけ「座らない」生活を心がけてみるとよいでしょう。

例えば、電車の座席が空いていても座らない、一家団欒の食事の後は率先して食卓を片づけるなど、日常生活のちょっとした工夫で糖尿病の発症が防げるかもしれないのです。

投稿者: 小早川医院


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