2016.02.29更新
定例勉強会にて(つづき)
つづきです。
長い投稿ですみません。。。。
皆さまもう少しお付き合いくださいませ。
そしてここで2つ目の検討項目。
癌が見つかった場合糖尿病の治療はどうしますか?
という内容。
実際には放射線治療+抗がん剤内服薬治療が始まりました。
今回も様々な意見が出されました。
☆癌が進行すると糖代謝が活発化するのでローカーボを強くしたほうが良いのではないか、、、
☆糖尿病の数値は関係ないと患者さんにお伝えし、インスリンを打ちながら好きなものを食べてくださいという方針。つまり普通の食事に戻す。→体重が減らないことを意識
などなど。真っ二つに意見が分かれました。
そして結果、どういう方針にしたかというと、、、、、
1、 最大の目的は体重増加と維持、HbA1cはケトーシスを起こさない程度
2、 ローカーボからハイカーボヘ転換。3食好きなだけ糖質を摂取する
3、 低血糖に注意しながらインスリン強化療法(4回うち)
4、 抗がん作用のあるメトフォルミンを体重が減らない量で使う
つまり、予後を決めるのはHbA1cではなく 体重!
そして治療中に低血糖発作は一回も起こらなかったそうです。
と、今回は本当に考えさせられた症例でした。
最後になりましたが私たちが患者様に実践していただいている糖質制限は
「ローカーボ」です。
本、メディアなどから様々なやり方の糖質制限を実行されている方も多いのではないでしょうか。
私たちの基本は緩やかに糖質を制限しましょうという食事療法です。
厳しい糖質制限(例えば3食とも糖質を抜いてしまうなど)は死亡率が高くなることも大規模研究から分かっています。
私たちも患者さんの数値から短期間ですが3食糖質制限を実践していただくときもありますが医師、管理栄養士のもとに行っています。そしてやりすぎの患者さんにはしっかりとお話して中止していただくようにもお伝えしています。
しっかり聞き取りして食事スタイル、内容、時間、運動。さらには処方されている薬等、あらゆることを考慮して実践していただいています。
もし、ご自身で実践されていて不安に思うことがあればぜひ当医院へご相談ください。
本、メディアにも小さい字で記載されていると思いますが、
「医師、管理栄養士の管理のもと・・・・」とはそういうことです!
長くなってしまい申し訳ありません。
ご自身にあった治療方針で健康で長生きを目指しましょうね。
小早川医院 管理栄養士 江口まどか
2016.02.29更新
定例勉強会にて(ローカーボ中にHbA1cが急に上がってしまった症例)
みなさんこんにちは。
今日は先日参加しましたローカーボ研究会定例勉強会の報告をさせていただきますね。
毎回症例検討会を医師、薬剤師、栄養士が入り混ざったグループを作って治療方針を考えるのですが、今回の症例は今までで一番考えさせられた症例でした。
お題は「ローカーボ実行中に急激にHbA1cが1.5%上がった症例」
でした。
状況としては、、、
6年前に2型糖尿病と診断された
HbA1c 6.7%、BMI23.5
OGTT 121-203-248-245mg/dl
インスリン値 5.39-16.8-27.1-45.3μIU/mlU
当初の治療方針としては0.5CARD(夜だけ糖質を今の1/2 or 4日間)
を続けていただいた。
2年間はHbA1c6.2~6.8%を推移。空腹時血糖も122~144mg/dl
BMIも22前後で安定していました。
が、
糖尿病発症から4年後HbA1c8.5%、空腹時血糖182mg/dlとなり
食事や生活の乱れはなさそうな様子。体重はBMI22をキープ。
血液生化学、血算では半年前と変化はなく異常なし。
という状況。。
そこで皆さんだったらこの状況でどのような判断をしますか?
ということが1つ目の検討項目
今回も活発に意見を出し合いました。
例えば、、、
家族の入院などがあって患者様の負担が大きいのではないか?
他の医院の処方はないか?
活動量の変化はないか?
SPIDDM?
悪性腫瘍?
などなど。考えられることを検討し発表しました。
そして、、、
実際この患者さんに起こっていたことは膵管3mm拡張(腹部エコーにて)
CTにて膵頭部に23mmの腫瘤、上腸管膜動脈閉塞、脾静脈への浸潤まであったそうです。
実際にCTを見ながら説明していただきました。
つづく、、、、
2016.02.14更新
インフルエンザの流行が本格化!
2月8日ごろから、インフルエンザで来院される患者さんが急増しています。
今年は暖冬のためかインフルエンザの流行が遅れていたのですが、いよいよ本格的な流行期に入ったようです。
今年のインフルエンザの特徴は、何といってもA型とB型が同時に流行し始めたということです。当院ではA型:B型=3:1ぐらいの割合です。もう一つの特徴は、A型、B型ともに比較的体温が低いことです。37度台前半でインフルエンザと診断された患者さんもかなりいらっしゃいます。
予防は、何といっても人混みを避けることです。
うがい・手洗いも大切ですね。インフルエンザは空気感染と思われていますが、意外にも、手に付着したウィルスが口、鼻、眼などの粘膜を通じて体内に入り、感染が成立することが多いようです。
それと、体力を充実させておくこと。免疫力を上げるためにビタミンDのサプリメントを摂取するのもよいでしょう。
また、花粉症や鼻炎のコントロールができていないとインフルエンザにかかりやすくなるので、注意が必要です。
それでも発熱してしまった場合には早めに診察を受けてください。当院では、通常のインフルエンザウィルス検出キットよりも8倍ほど感度の高い方法で検査を行っていますので、発熱後間もない時期でもインフルエンザの診断が可能です。
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