4月, 2014 - 小早川医院のブログ

2014.04.30更新

糖尿病・メタボのための低糖質麺のご紹介!

こんにちはhappy01管理栄養士の坂井です。
ゴールデンウィークだというのに雨が多く、なかなか外におでかけになれなくて残念です。そんな時は本を読んだり、映画を見に行くというのもいいものですね。

さて、今回は低糖質な麺をご紹介いたします。最近、ネットでも様々な低糖質商品が出てきてますね。

今回紹介する麺はこれからの季節にぴったりな「とうふそうめん風」という大豆でできた麺です。

見た目はそうめんと変わらず、食感は豆腐とそうめんを足したようなちょっと歯ごたえのある麺という感じでしょうか。
付属でごまだれやめんつゆがついているので、そうめんをたべるように錦糸卵やきゅうりをつければ立派な食事に大変身です。しかも茹でる必要がないので、暑い夏に鍋に湯を沸騰させてーなんていう作業もいらずとても便利です♪

気になる栄養価のほうは・・・。

糖質量としてたれつきで1食10.4g!!

このとうふそうめん風と普通のそうめんを比較してみました。

●とうふそうめんふう(150g)   (たれ)               
エネルギー 69kcal  62kcal=131kcal      
たんぱく質 5.3g   1.6g=6.9g                          
脂質     2.5g   3.8g=6.4g         
炭水化物  7.1g   5.4g=12.2g      
食物繊維  2.0g   0.4g=2.4g     
糖質    5.1g   5.0g=10.1g      
塩分     0.2g   1.9g=2.1g          

 

●そうめん(ゆで150g) (めんつゆストレート)
エネルギー 191kcal  13kcal=204kcal
たんぱく質 5.3g    0.7g=5.9g                 
脂質        0.6g     0g    =0.6g
炭水化物  38.7g   2.6g=41.3g
食物繊維  1.4g     0g =1.4g
糖質     37.3g  2.6g=39.9g
塩分     0.3g    1.0g=1.3g

比較してみると、とうふそうめんのたれの糖質量は高いものの、それでもそうめんの糖質量には及びません。
スーパーやコンビニで手軽に買えるのもとても便利ですので、ぜひためしてみてくださいgood

2014.04.22更新

ゆっくり食べるにチャレンジ!

こんにちは。食べて健康がモットーの管理栄養士 南です。
先日「食事誘導性熱産生(DIT)」について紹介をしました。

今日はその続きで、DITを上げるポイントの一つ「ゆっくり食べる」にチャレンジをしてみたいと思います。
まず、ゆっくり食べるメリットについて考えてみますねshine

以前、スポーツ選手を2グループに分けハンバーガーを食べてもらい満腹になった時点で手を上げてもらうという実験をしていました。
手で食べたグループとナイフとフォークを使ったグループに分け実験を開始。
すると、どちらも同じくらいの時間で満腹になっと手を上げたんです。
当然、ナイフとフォークを使うと手間がかかるため食べる量は減っていました。
(半分ほどだったと思います)
後日、グループを入れ替えて実験をしても同様の結果が得られました。
やはり食事の満足度は食べた量ではなく、食べるのに要した時間がポイントだと改めて実感。

また、古代の食事と現代の食事を比べてみたデータを紹介しますね。
卑弥呼の時代の食事を復元し食べた所4000回噛む必要があり、食事にかかった時間は50分
現在の食事は600回で11分
現代人はアゴも退化しちゃうはずですねcoldsweats01

歯の話題続きでもうひとつ。
愛知県の65歳以上の健康な方、約4500人に歯の状態をアンケートした上で、その4年後の間に認知症を発症したかどうか調べた結果
『自分の歯が20本以上ある人』に対して
『歯がほとんどなく、入れ歯も使っていない人』
では後者の方が認知症になるリスクが1.9倍
『自分の歯が20本以上ある人』と
『歯がほとんどなく、入れ歯を使っている人』
ではリスクが1.2倍に高まっていたという結果が出たと言う記事を読んだ事があります。
自分の歯の有無もありますが、入れ歯を使っても良く噛んで食べると、健康寿命を延ばす事が出来ると言えるのではないでしょうか。

以上の事から、ゆっくり食べる(よく噛む)メリットをまとめてみると・・・

・DITが上がり痩せやすくなる
・良く噛む事で胃腸の負担が減る
・噛む事で満腹中枢を刺激し、食べすぎの予防ができる
・噛む事で脳を刺激し、認知症を防ぐ事が出来る

とは言うものの、習慣とはかなしいもので仕事をしていると時間に追われる事が多いのが現実。最初は意識をしていても、気がつくと「あッ・・・食べ終わっちゃった・・・」と言う事が多いんですよね。そこで、いくつか対策を考えてみました。

・細い箸を使い、一口量を減らす→早速極細箸をネットで注文
・食材を大きめに切る→噛みきることを増やす
               ナイフ、フォークを使い食事に手間をかける
・硬めに茹でる→同じ食材でも茹で加減で血糖上昇が違います
           硬く処理をした方が血糖上昇が抑えられる事がわかっています
・骨付き、殻付きを意識して購入→食べる手間をかける
・飲み物に注意→食べ物が残っている状態で飲み物(汁ものを含む)を飲むと
           流し込んでしまうため

そろそろ、老後をいかに楽しく健康に過ごせるかを考えるお年頃の南です。
他にも、良いアイデアや実践している事がありましたら、ぜひ教えてくださいhappy01

※健康になるための実践です。上記の事で痩せちゃいけない方の体重が減ってしまう場合は中止の上、医師や管理栄養士に一声かけてくださいね。

2014.04.22更新

食事誘導性熱産生

みなさんこんにちは。管理栄養士 南です。
本日のタイトルは・・・漢字が並んでますね~catface

食事誘導性熱産生」と書くと難しく聞こえますが、簡単に言ってしまうと「食事をする事で発生して消費するエネルギー」の事です。
体の消費エネルギーは大きく、基礎代謝、生活活動代謝、食事誘導性熱代謝にわかれています。
基礎代謝は、年齢・性別・体格などによって変化をします。
生活活動は、運動や日々の生活スタイルが大きく関係をしてきます。

食事誘導性熱産生は食べ物を消化吸収する際に消費するエネルギー。
少し前から、食べる時間、食べるもの、食べ方によって消費エネルギーが変わってくる事がわかってきました。
特定保健指導をしていた際に対象者様から「大して食べていないのに体重が増えるんだよ・・・」とお聞きする事が多く、食事の聞き取りをさせていただくと朝食欠食率の高さを実感していましたが、正にココsign01

この食事誘導性熱産生(以下DIT)は食べる時間によって発生するエネルギーが違うんです。
朝食を食べた際に発生するエネルギーが一番高く、昼夜になるに従って減少をしていきます。
(朝食は夜食の4倍のエネルギーが発生します)
朝をしっかり食べると、午前中燃えるエネルギーが多くなり代謝が上がるsign03と言う訳です。

他にもこのDITを上げるポイントとして
・温かいものを食べる
・香辛料を上手に取り入れる(胃腸の弱い方は注意)
・ゆっくりよく噛んで食べる
・食事のバランスが整っている

と言う事がわかってきました。
朝食の習慣のない方には耳の痛い話かもしれませんが、カップスープやインスタントみそ汁にちょっと七味を振って飲む事から始めてみませんか?
食べない食事から、賢く食べて消費する食事へrestaurantシフトのチャンスですよ~good

2014.04.14更新

糖尿病・メタボのための糖質制限レシピNo.17…低糖質グラタン

こんにちは!管理栄養士 南です。
初夏を思わせるような日もあれば、花冷えを感じるような日もありますね。
皆さま、体調にお変わりありませんか?

本日は4月の「えいようだより」をお届けいたします。
取り上げたレシピは【グラタン】
ホワイトソースは小麦粉・バター・牛乳を主成分としているため、粉+乳糖の糖分が高くなってくるメニューです。そこで、とろみを片栗粉でつけ牛乳の代わりに豆乳を使うレシピを考えました。
豆乳の糖質は牛乳に比べて35%ほど低くなっています。
しかし、調整豆乳を使ってしまうと糖質が多くなってしまうので注意して下さいね。

カレーやホワイトシチュー等、とろみがあるお料理は小麦粉が使われている事が多く糖質量が高くなりがちです。でも、我慢!我慢は面白くないsad 
そんな時こそ知恵を絞って、楽しもうではありませんかbleah

ご飯を炊くときに、マンナンヒカリを一緒に炊き込みスープカレーにするとグンと糖質ダウンができます。
とろみが欲しい時は、片栗粉やコーンスターチを使うと糖質オフで楽しめますよ。
カボチャや芋類は控えてるのもポイントですheart04
私は冬が旬のほうれん草を使ってしまいましたが、春キャベツでも美味しくできると思います。
「こんな食材も美味しくできたよ~」と言う感想、お待ちしていますrestaurant

 

2014.04.03更新

糖質制限と調味料について。

こんにちはhappy01管理栄養士の坂井です。
暖かくなり桜も満開になりましたね。寒がりの私はやっと冬眠からさめたような気分です。

さて、今回は調味料について説明したいと思います。

糖質制限をする際にみりんや砂糖などが使いずらいので煮物がなかなか作れなかったりしませんか?

たしかに、お砂糖やみりんを計らず、まわしいれるように入れてしまっては血糖値に影響を与えかねませんが、きちんと計量する癖をつけて糖質量を把握できれば簡単に管理することができます。

糖質制限をがんばっている患者さんのために一目でわかる表を作ってみました。主婦の方は知ってる方が多いかもしれませんが、調味料の比重によって計量スプーンに入る重さも違います。もちろん知ってるわ、と思うかもしれませんが種類によってこんなに量が違うの?なんて思っていただければ幸いです。

↑右に書かれている「GI値」とは「グリセミックインデックス」の略で人の体内でブドウ糖に代わって血糖値を上昇させるスピードを数値化したもので、数値が60以下の食材が望ましいとされています。(血糖上昇がゆるやかな食材)

見てわかるように、砂糖類はすべて60以上あるので、やはりきちんと計量して少量にとどめたいところです。はちみつやメープルシロップは砂糖よりGI値がが低いですが、計量スプーンにいれると小さじ1で7gもあります。カロリーも炭水化物も多く摂ってしまいがちなので注意しましょう。

そして意外にGI値が低いのが「みりん」です。糖質制限ではみりんは大敵と思われていましたが、GI値の点からみると割と低く出ております。ですが、こちらもアルコールであり甘い調味料なので気を抜かずきっちり計量して量を把握しましょう。
煮物などでみりんと砂糖両方入れるものもありますが、ここは糖質制限としてみりんのみ量を計って使用するなど工夫しましょう。

あと、みりんだったらいいやというので甘露煮などのしょうゆとみりん、砂糖を大量に入れて煮炊きするような調理は血圧と血糖値に影響を及ぼすので、そういった調理は控えた方がいいです。

きちんと計量して美味しく楽しく糖質制限しましょう♪

当院では糖質制限食を用いた診療を行っていますので、お気軽にご相談下さい!

糖質制限食に関して詳しくはこちらをご覧ください。


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