2024.01.26更新
2月の芸術療法のお知らせ
次回の芸術療法は『貝合わせ』を作るプログラムです。
幸運をもたらす縁起物と言われている『貝合わせ』を作ってみませんか?
日時詳細は画像をご参照ください。
お申し込み、お問い合わせは当院受付またはお電話(052-752-0800)にて承ります。
2024.01.22更新
NMNのトピックス・・その4
NMNは新時代のアンチエイジング, 生活習慣病予防のツールとして注目を集めています。
最近では世界の一流の科学雑誌にNMNに関する多くの論文が掲載されています。
その概要をブログで随時お伝えしてゆきます。
今回は、NMN投与が視床下部においてNAD+レベルを増加させることを示した論文をご紹介します。2023年1月、NPJ Aging and Mchanisms of Diseaseという学術誌に掲載された論文です。
視床下部のNAD+レベルは加齢に伴って減少するので、NMN投与は加齢に伴う機能低下の抑制につながるかもしれません。
要約
NAD+の全身的な減少が、複数の組織や器官における加齢に伴う機能低下の決定的な引き金であるということは、最近では共通認識になっています。
視床下部とは、脳の一番奥で下垂体の真上に位置する脳の極めて重要な部位です。体温、食欲、睡眠、体の水分量や塩分量の調節をしています。視床下部は、核と呼ばれる機能的に異なるいくつかの小領域を含んでおり、哺乳類の老化の高次制御中枢としても機能します。しかし、技術的な困難により、各視床下部核での局所的なNAD+レベルが加齢に伴ってどのように変動するかは不明でした。
この研究では、小さな組織サンプル中のNAD+レベルの正確なを可能にしたレーザーキャプチャーマイクロダイセクション(LCM)と高速液体クロマトグラフィー(HPLC)をという特殊な技術を駆使して、視床下部のそれぞれの核での局所的なNAD+変動を測定しています。
その結果、生後3ヶ月のマウスと比較した生後22ヶ月のマウスのNAD+レベルが弓状核(ARC)、視床下部腹内側核(VMH)、および視床下部外側核(LH)では有意に減少するが、視床下部背内側核(DMH)では減少しないことを見出しました。ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の投与は、これらすべての視床下部核においてNAD+レベルを有意に増加させました。
これらの結果は、視床下部における加齢に伴うNAD+の減少が全身の老化を促進させる可能性を示唆しています。また、NMN投与で視床下部のNAD+レベルを増加させることにより、老化を抑制できる可能性も示唆しています。
2024.01.15更新
NMNのトピックス・・その3
NMNは新時代のアンチエイジング, 生活習慣病予防のツールとして注目を集めています。
最近では世界の一流の科学雑誌にNMNに関する多くの論文が掲載されています。
その概要をブログで随時お伝えしてゆきます。
今回は、エネルギー代謝、インスリン感受性、眼の機能、骨密度、さまざまな加齢に伴う機能低下にNMNが有効であることを示した論文をご紹介します。2016年12月、Cell Metabolismに掲載された論文です。
要約
NAD+の合成能は年齢とともに、また特定の病気によって減少します。
重要なNAD+中間体であるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)は、マウス疾患モデルにおいてNAD+の生合成を促進し、さまざまな病状を改善することが示されています。
この研究では、通常の固形飼料を与えられた野生型C57BL/6Nマウスに、通常の老化期間中に12ヶ月にわたってNMNを投与しました。
経口投与されたNMNは、組織内でNAD+を合成するためにすぐに利用されました。
注目すべきことに、NMNはマウスの加齢に伴う生理学的機能低下を効果的に抑制しました。NMNは、明らかな毒性や有害な影響もなく、加齢に伴う体重増加を抑制し、エネルギー代謝を強化し、身体活動を促進し、インスリン感受性と脂質プロファイルを改善し、眼の機能やその他の病態生理を改善しました。
NMNのこれらの効果は、NMNがヒトにおける効果的な老化防止の手段となりうることを強く示唆しています。
2024.01.09更新
NMNのトピックス・・その2
NMNは新時代のアンチエイジング, 生活習慣病予防のツールとして注目を集めています。
最近では世界の一流の科学雑誌にNMNに関する多くの論文が掲載されています。
その概要をブログで随時お伝えしてゆきます。
今回は、NMNは高用量の経口摂取でも安全であることを示した論文をご紹介します。2022年8月、Scientific Reportsに掲載された論文です。
要約
ミトコンドリア内での代謝に必須の補酵素であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)の細胞内レベルの低下は、さまざまな加齢性疾患や代謝異常を引き起こします。NAD +の前駆体であるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の補給による細胞内または組織内NAD +の増加が加齢性疾患および代謝障害を改善することは、動物実験およびヒトに対する臨床試験の両方で示されています。
しかし、NMNの安全性に関するヒト臨床試験は限られており、健康な成人男女に毎日1000 mg以上の NMNを反復経口投与した場合の安全性については報告されていませんでした。
この研究では、20〜65歳の健康な成人男女31人を対象に、最大4週間1日1回の経口投与での、1日1250 mgのβ-NMNを4週間服用した場合の安全性を評価するために、ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間試験を実施しています。
β-NMN1250mg/日の経口投与は、身体測定、血液検査(血液学的、生化学的)、尿、および体組成の分析を含む複数の臨床試験で生理学的変動を超える変化をもたらしませんでした。さらに、研究期間中に重篤な有害事象は観察されませんでした。
この結果は、健康な成人男女における最大4週間1日1回、1250 mgの経口摂取では、β-NMNは安全性、忍容性が高いことを示しています。
*ちなみに当院で扱っているCytix社製のNMNサプリメントは1カプセルが150mgです。
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