11月, 2013 - 小早川医院のブログ

2013.11.30更新

その症状、本当に風邪ですか?

「先生、2週間前から風邪をひいて咳が止まらないんです」、「10日前からのどが痛くて、なかなか治りません」など、風邪症状が長引いて当院を受診される方が増えています。

このような症状を訴える方の多くは花粉症ないしはアレルギー性鼻炎を持っています。風邪にかかったのをきっかけとしてアレルギー性鼻炎がおこり、両者が合併した状態になります。こうなると副鼻腔にまで炎症が広がり、その分泌物がのどに垂れてくる(後鼻漏)ので、その刺激で咳が出たり、のどの痛みや不快感を感じることになります。

このような状態では普通の感冒薬を飲み続けても効果がないわけです。細菌やウィルスの感染とアレルギーによる炎症が合併しているわけですから、アレルギーの薬と抗生物質を同時に服用する必要があります。

風邪が長引いていると感じている方は、そのままにせず、ぜひご相談ください。

2013.11.28更新

認知症の「徘徊」どう対処するか?

認知症の人を介護する家族を困らせる「徘徊」。姿が突然見えなくなって心配したり、寝かせてもらえずに困惑したりと、周囲の者にとっては深刻な問題です。しかし、本人にとっては「お出かけ」「探検」「確認」であり、それなりの理由のある行動なのです。

83才の女性Hさんは、愛知県の地方都市から名古屋にお嫁にきて60年。
2年ほど前から物忘れがひどくなり、夜になると「家に帰りたい」と訴えるようになりました。次第に一人で勝手に外出してしまうことが増え、警察に保護されることがしばしばありました。ある日、Hさんの故郷の親族から法事の知らせが届きました。家族に連れられてHさんは帰郷しました。ここでなつかしい兄弟や親戚に会うことのできたHさんは笑顔を取り戻し、自宅に戻ってからも徘徊することはなくなりました。

「徘徊」に対処するには、その背景を理解することが必要なのです。

2013.11.27更新

認知症の人から見た現実の世界

認知症の人を介護している家族から見ると、認知症の人は判断や動作が遅く、不可解な行動をとっているように見えます。
それでは、逆に認知症の人の目には周囲の様子はどのように見えているのでしょうか?

認知機能が低下して脳の情報処理能力が落ちてくると、現実の世界のスピードについていけなくなります。ごく普通の周囲の人の言動や日常生活の出来事によって本人は混乱し、焦っています。周囲のスピードについていけない、周囲とうまくかかわれないもどかしさが怒りと孤独感につながります。

認知症の人は、周囲のスピードとのギャップに常に悩まされているのです。それはまるでビデオの3倍速をずっと見続けているような感覚なのかもしれません。

新しい情報は記憶として脳にとどまることなく、またたく間に素通りして行ってしまいます。ですから、認知症の人は、自分にとって意味のある過去の記憶をつなぎ合わせて自分の世界を作り上げ、その中に閉じこもろうとするわけです。

家族、介護職、医療従事者は、常にこうした視点を忘れることなく認知症の患者さんに接していく必要があります。

2013.11.26更新

アレルギーに対するプラセンタの効果

アトピー性皮膚炎、花粉症、フードアレルギーなどのアレルギー疾患を持っている人が年々増加しています。
アレルギー疾患とは、本来体に無害なものに対してまで免疫が過剰に反応してしまうことによっておこります。
プラセンタがアレルギー疾患に対して有効なのは、体の中の免疫システムを調整し正常化して、アレルギー性の炎症を引き起こす物質の産生を抑えてコントロールするわけです。

プラセンタの「抗アレルギー作用」「抗炎症作用」「免疫賦活作用」といった薬理作用が役に立っているわけです。

通常の抗アレルギー薬だけでは症状がコントロールできない方は、ぜひプラセンタを試してみてください。

2013.11.25更新

高血圧治療の新しいガイドライン

10月に大阪市で開催された日本高血圧学会で、来年4月に公開される予定の高血圧治療の新しいガイドラインの最終案が公表されました。

この案での特徴は以下のような点です。

①65歳未満の人の降圧目標を140/90mmHg未満(後期高齢者は150/90mmHg未満)に緩和したこと。確実に達成できる現実的な目標設定といえるでしょう。

②家庭血圧重視の姿勢を明らかにしたこと。

③欧米でも論議を呼んでいる糖尿病合併例の降圧目標を、130/80mmHg未満に据え置いたこと。これは、日本人に多い脳卒中の抑制に配慮したもので、欧米のガイドラインに追随しなかったという点で注目されます。

全体を通して、より現実的で合併症の程度に応じて柔軟な治療が可能となるようなガイドラインになっているといえます。

2013.11.24更新

糖尿病と認知症の関連

糖尿病と認知症との関連が注目を集めています。それは以下のような事実に基づいています。

①糖尿病の患者さんは糖尿病でない人に比べて認知症が起こりやすい
疫学調査で、糖尿病のアルツハイマー型認知症のリスクは1.46倍、血管性認知症のリスクは2.48倍、認知症全体では1.52倍であることが報告されています。また、糖尿病治療により重症低血糖を起こすと認知症のリスクは約2.8倍に跳ね上がることもわかっています。

②糖尿病と認知症には多くの共通の原因がある
共通の原因として、インスリン抵抗性、GLP-1(膵臓を刺激して血糖に応じてインスリンを分泌させる消化管ホルモン)の作用不足、高血糖、低血糖、血糖の変動、たんぱく質の糖化、炎症、酸化ストレス、動脈硬化、遺伝因子などが挙げられます。
中でも、インスリン抵抗性が注目されています。アルツハイマー型認知症では脳内でのインスリン作用不足が証明されています。インスリン抵抗性を高めるような生活習慣(運動不足、睡眠障害、喫煙、うつ状態など)は、糖尿病、動脈硬化性疾患、認知症の三者共通の危険因子です。
インスリン抵抗性、血糖コントロールの悪化(低血糖・高血糖)、動脈硬化による脳梗塞が糖尿病における認知症の進行を加速することもわかっています。

③認知症を合併した糖尿病患者さんが100万人にも達している!
こうした患者さんは自己管理ができないため、インスリン注射や服薬の介助が必要であり、大きな社会問題となっています。このような患者さんの治療のためには、支援体制を整えると同時に、血糖コントロール目標を状況に合わせて柔軟に設定し、薬の種類を減らしたりインスリン注射の回数を減少させることによって治療をよりシンプルにする必要があります。

2013.11.23更新

プラセンタは太る??

プラセンタの注射や内服で太るのでは?と心配される方がいますが、プラセンタ自体に太らせる作用があるわけではありません。

プラセンタには成長因子が含まれており、これが細胞を活性化し新陳代謝を活発にするので、体のエネルギー需要が高まり空腹感が強くなります。その際に、体が欲するままにカロリーを摂取してしまうと太ってしまうというわけです。

ダイエットをしている方にとっては、プラセンタによって新陳代謝を活発にすることは効率の良いカロリー消費につながるので、プラスに働くはずです。食事内容が同じであれば、プラセンタを使用することで痩せやすくリバウンドしにくい体になるでしょう。

プラセンタを利用して健康的なダイエットを目指しましょう!

プラセンタ療法について詳しくはこちらをご覧ください


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