2014.02.27更新
おいしく楽しく糖質制限!「くるみ」について
こんにちは管理栄養士の坂井です。
もうすぐ3月ですね。日中は暖かい日がでてきましたね。寒がりな私はまだ分厚いダウンコートを着ています
さて、今回は低糖質食材のひとつ「くるみ」について良い情報を得ましたのでお知らせしたいと思います。
私達栄養士が糖質制限のお話を患者さんにする際に、ごはんやパン、スイーツなどの炭水化物の多い食材を控える代わりに油の多い食材をお勧めします。患者さんは油なんて摂ったら余計に太るなど勘違いされる方が多いのですが、私達栄養士も、なんでもかんでも脂っこい物を進めているわけではありません。
―ちょっとここで脂肪酸の話をさせていただきます。
脂肪酸には大きく分けて、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸(オメガ3.オメガ6など)の3種類があります。
その中には体に良い油、悪い油も含まれており、飽和脂肪酸(乳、バターチーズ、赤肉などに含まれる。)とトランス脂肪酸(硬化油を使った加工食品、ショートニング、マーガリンなど。)を控え、一価不飽和脂肪酸(オリーブオイル、アボカド、ナッツ類など。)と多価不飽和脂肪酸(コーンオイル、ナッツ類、種実類、くるみ、アマニ、魚)を摂ったほうが健康全般に良いことが明らかになっているそうです。
さて、本題に入りますが、くるみも油分が多い仲間の一つで、多価不飽和脂肪酸のオメガ3が含まれており、ナッツ類の中で一番多く含まれているそうです。
このオメガ3ですが、体内では作ることができないので「必須脂肪酸」と呼ばれています。そこで体に必要な1日1.1~1.6gを摂るには、オメガ3脂肪酸を含む食品を食べなくてはなりません。
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の理想的なバランスは4:1。くるみに含まれているのはちょうど同じバランスなのです。
オメガ3を進める理由として
・LDLコレステロールと中性脂肪を減らす。
・血圧降下作用。
・動脈の機能改善。
・不整脈緩和。
・炎症を抑える。
などがあげられています。
しかし、バランスは必要で、どんぶりいっぱい食べてればいいと考えないように(笑)量としては片手でひとつかみくらいを毎日食べるとよいでしょう。毎日では飽きてしまいますので、サラダに砕いてかけたり、細かくしてあえ物にしたりと、上手に取り入れて楽しく美味しく食べましょう。
2014.02.24更新
食生活の変化
皆さんこんにちは!管理栄養士の南です。
オリンピックも閉会式を迎えてしまいましたね。
各スポーツ、色々なドラマがありました。
私は、いつも涙ぐんで見ておりました。
(涙もろくなったのは、歳のせい???か?)
そんなスポーツの世界で、栄養が注目されるようになってきたのは、つい最近の事だと思います。食の細いフィギュアスケート選手が昨年まで体調を崩しがちであったため、食事のアドバイスを受け実践をした結果、今年は体調を崩すことなく良い結果を残せたという記事を見て、とても嬉しくなりました。
毎日3回の食事は、私達の体に蓄積され良い意味でも悪い意味でも、大きな影響を与えてくれるんですね。
私は、一昨年まで「国民健康・栄養調査」に10年以上携わっておりましたが、その間にも日本人の食生活が変わってきたなぁ・・・という印象を持っていました。
最近の食の世界は昔に比べて、選択肢がぐっと増えてきました。
では、選択肢が増えた→好きなものが選べる→豊かになり健康になった???
のでしょうか。
今日はその点について、ちょっと考えてみたいと思います。
「国民健康・栄養調査」(以下、国民栄養調査)とは、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料として、国勢調査の調査区から無作為抽出した世帯を対象として毎年実施しています。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html
(もし調査世帯になった方は協力していただけると有難いです
近年受けて頂ける家庭が少なくなっています。
上記の目的で行っているので協力頂けたら嬉しいです)
世帯の1日の食事の記録を書いて頂きそれを分析するのが主な仕事なのですが、ここ数年分析しにくい食品が増えてきました。
以前は、調味料と言えば「味噌」「醤油」「砂糖」などシンプルなものは主でした。
それが、最近は「○○鍋のもと」「○○焼きのたれ」「混ぜるだけで○○ができる」「カフェ○○スティック」などが多くなってきたんです。
メーカーへ問い合わせたり、栄養表示から材料を分析するのですが、それがなかなか大変な作業
便利で手軽に美味しいものを楽しめるという点では、大変良いことなのですが、日常的に利用しているとちょっと心配な面も・・・
調味料で、砂糖や醤油、油を使う場合は目に見えているので加減ができますが、ミックスした調味料はわかりにくいので知らないうちに糖分や塩分、油を摂りすぎる傾向があるのです。
加工品、インスタント食品、スナック菓子の割合が多くなると心配なのものの一つに「トランス脂肪酸」があります。
トランス脂肪酸は天然植物油には殆ど含まれない成分で、油の高温加熱や、植物油などの加工の際に人工的に作られるもの。
多く摂りすぎると、動脈硬化やアレルギーなどのリスクが増えると言われていますが、日本ではまだ摂取基準は出来ておらず表示の義務化もされてはいません。
栄養価計算上、トランス脂肪酸は植物油として結果が出てくるために多く摂っていても気が付きにくいのが怖い点です。
糖質制限食実施で、トランス脂肪酸の摂取が増え別の病気を発症してしまう事は哀しいことです。
独自で糖質制限を実施している、しばらく栄養指導を受けていない、食事バランスが心配という方は、一度、食事調査を受けてみませんか?
小早川医院では3日間の食事を書いていただき、それをもとに管理栄養士が分析をして個別アドバイスをしています。
3日間書くのは面倒かもしれませんが、パーソナル栄養診断はこれからの健康維持のために強い味方になるはずです。
皆様の気持ちが少しでもわかるようにと、南も3日間の食事を分析中です。
(ブログに乗せようと、調子こいて写真まで撮りました)
患者様の分析が優先なのですぐにアップできないかもしれませんが、近日中に公開予定
「栄養士さんってどんなもの食べてるの?」
「冷凍食品や惣菜って買わないんでしょ」
と言う疑問も解決かも・・・
10月10日生まれ(昔の体育の日)の南より
2014.02.06更新
ローカーボ食研究会に行ってきました。
こんにちは、管理栄養士の坂井です
先日2月2日(日)に日本ローカーボ食研究会の第4回学術集会に院長、南と共に参加いたしました。
去年より多くの方が参加され、だんだんと糖質制限が浸透してきているようにも思えます。
とは言っても、糖質制限の栄養指導をしてる病院はまだまだ少なく、これからも正しい知識を学んで広めていきたいと思っております。
そして、課題になったことは「美容意識の高い女性にいかに脂質を摂らせるか。」これは、今の20~30代の女性ですと、現在はオリーブオイルは健康オイルとして浸透してきているため、むしろ積極的に摂取していると思われます。
そして、その背景にイタリアやスペインのような居酒屋やレストランが増えています。
オリーブオイルやアンチョビがたっぷりのバーニャカウダやオリーブオイルでマッシュルームやエビを煮るアヒージョ、オリーブオイルとビネガーなどで味付けしたカルパッチョなどが簡単に食べられるようになりました。
油を摂る事に抵抗がなくなってきているのはいいのですが、イタリア料理では炭水化物の多いピザやパスタ、パンなども食べてしまいがちです。炭水化物を重ねて食べないように注意が必要なのです。
そして、もうひとつ課題があります。それは「高齢者にいかに油を摂取させるか」です。加齢とともに柔らかい食事を摂りたいけど、どうしてもごはんやイモ類などの糖質の多い食材を食べてしまいがちですよね。先ほどの若い女性のようなイタリアンやスペイン料理などを勧めると胃もたれを起こします。(食べられる方は大丈夫ですが。)
大抵の高齢者は和食のようなほっとする味を望んでいますよね。
そこである食材を思いつきました。「厚揚げ」です。
煮物にもできますし、中に切り目を入れて味噌をぬって焼いたりと色々アレンジのきく食材でもあります。お値段もそんなに高くありませんし、なにより普通の豆腐よりかなりお腹がふくれます。一度ためしてください。
あとは調理法。ハンバーグなどはひき肉を使って作りますよね。ハンバーグを食べろと言われてもギトギトして胃もたれしがちです。
ですが、牛や豚の割合を変えたり、つなぎに水切りした豆腐を入れればとてもやわらかくやさしい味のハンバーグができあがります。高齢者の方に若者と同じステーキやハンバーグを食べろというのはとても辛いと思うので、このように食材自体に油を含む食材を使ったり、ちょっとだけ調理法を工夫するだけでも大分と変わります。
これからも簡単でなるべく安く、脂質の補えるレシピを考えて皆様に提供していきたいと思います。
2014.02.04更新
日本ローカーボ食研究会の研修レポ!
こんにちは!管理栄養士 南です。
昨日は節分でしたね~。皆さん、豆まきしましたか?
南は・・・すっかり忘れておりました・・・
私の場合「鬼は外~」と豆をぶつけられる可能性が高い
ので(もちろんお面なしでも)忘れていて良かったかも・・・
節分前日の日曜日に日本ローカーボ食研究会の第4回学術集会が開催されました。
その事で頭がいっぱいで行事も忘れていたのかも~。
昨年秋にこちらの医院に勤め出した私にとって、ローカーボ食の研究会は初めての事。ちょっぴりドキドキ。何を持って行ったらいいの?質問受けたらどうしよう・・・
ノミの心臓です
勉強会は10時半から夕方4時過ぎまで、名古屋駅で行われました。
お医者様や病院スタッフ、MRの方もいらっしゃったのでしょうか。
大変たくさんの方たちで会場は活気に満ちておりました。
(会場を後ろから撮影するのを忘れてましたごめんなさい)
講義の内容は、先日発売された本「正しく知る糖質制限食」の解説と「ローカーボの展望と課題」のパネルディスカッション。小早川先生は「ローカーボによる糖尿病治療におけるポイント」を講義されました。
心臓外科医の先生は「体重が多い場合の手術がいかに大変か」を手術のスライドとともに解説してくださいました。手術に耐えうる体力が必要なので、過体重の場合は≪短期間で体力を落とすことなく脂肪を落とす≫が外科の世界では大切な事なんですね。
先生ご自身も「ゆるやかな糖質制限」で減量に成功され現在もその体型を維持していらっしゃいました。患者様にとっては大変心強いでしょうね
「アルコールによる血糖値の変化」による講義では、実際、飲酒前後の血糖値の変化をわかりやすいグラフで示して頂きました。実体験は、やはり ガツンと心に響くものがありますね~
アルコールで気をつけなくてはいけない点は、≪空腹での飲酒≫による低血糖。
運動→空腹→温泉→アルコールはとっても危険
(運動・温泉好きでストイックがしていらっしゃいそうなイメージで書いてみました)
このブログを読んでいる方で「俺だ」「私だわ」という方は要注意
小早川医院では、皆さんのお食事の内容をお聞きし嗜好やライフスタイルを踏まえた上で、糖質量を抑えていくアイデアを提案させて頂いています。
・頑張っているのに血糖値のコントロールがうまくいかない
・太っていないのに血糖値が高い
・血糖値はコントロールできているけれど、現在の食事に満足できない
という方。よろしければ、一度、小早川医院にお越しいただければ嬉しいです。
家族にとっては、鬼の妻・母であるかもしれませんが、栄養指導ではやさし~いと評判・・・・と信じている南と、本当に優しくて可愛い坂井も、皆さんのお越しをお待ちしております
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