2015.03.13更新
ローカーボ食研究会報告 その2:果物の糖質含有量
こんにちは。
小早川医院管理栄養士の江口です。
糖尿病やメタボで糖質制限をする場合には、果物の糖質含有量も重要なポイントです。
先日のローカーボ学術総会では具体的に皆さんが普段食べられている果物に
どれくらいの糖質が入っているのかと言う事で、、、、
名古屋大学名誉教授 加藤潔先生より具体的に数値を見せていただく事が出来ました。
それが下記の表です。
100g中の果物の糖質量を表しています。
写真をうまく撮れなくて申し訳ありません。。。。
この表からは
果物に多く含まれている糖類の果糖(フルクトース)ブドウ糖(グルコース)、ショ糖(スクロース)
の含有量を知る事が出来ます。
この表の中の果物で糖質が一番多いのは同じグラムであればぶどうになります。
そして今回テーマとなった果糖の含有量が多いのはりんご、ぶどう、なしでした。
また、糖類の相対甘味度を示した表では果糖が一番甘みを感じるということでした。
実ははちみつにも果糖は多く含まれいるそうです。
果物はそもそもほとんどが水分で他、香りの成分でもあるテルペン、エステルなどが
含まれています。
そして光合成で葉で炭水化物を作るところから始まり、色々な過程を経て動物に
食べてもらうために甘くなるそうです。
そして動けない果物の種を食べてもらう事で運んでもらう事も。。。
話はそれましたが、、、
糖の甘さと血糖値は直結しないとのことです。
なので実際には甘味度の高い果糖の多い梨を食べて血糖値を測定してもそこまで
上昇しないとのこと。
ブドウ糖(グルコース)が多いと血糖値に影響するとのことでした。
果糖は多く摂りすぎるとブドウ糖になってしまいます。
そうするともちろん血糖が上がります。
すべてがブドウ糖になるわけではありませんが食べる量が大切と言う事ですね。
2015.03.12更新
えいようだより3月号を発行しました
2015.03.11更新
日本ローカーボ食研究会第5回学術総会に参加してきました。
こんにちは
管理栄養士 飯塚です。
昨日は雪が降りましたね。
それでも、少しずつ日差しは暖かくなってきています。春が待ち遠しいです。
目や鼻もかゆくなってきそうですが・・・
皆様は体調など崩されていませんか?
3月1日に名古屋で行われたローカーボ食研究会学術総会に参加してきました。
今年の学術総会は盛りだくさんな内容でした。第一部では3つの特別講演があり、ランチョンセミナーを挟んで午後は5人の管理栄養士が症例などの発表を行いました。
第一部では灰本先生からHbA1cの数値によって糖質制限の厳しさを3段階に分けて行う方法について海外で正反対の反応があったというお話や、米田先生からは心臓外科手術で痩せるべき時には糖質制限を行い、太るべき時には反対の食事療法を行う事で術後の回復に役立てているというお話、また、加藤先生から果物の果糖とブドウ糖の代謝の関係についてのお話を伺いました。
どれも興味深いお話でしたが、特に果物の糖のお話は栄養指導で参考になるものでした。
同じ果物でも果糖よりブドウ糖が多く含まれている果物の方が血糖値が上がりやすく、甘く熟していない果物でも糖質が少ないわけではないという事や、果糖はブドウ糖より血糖を上げにくいが、摂り過ぎると血糖値や中性脂肪、悪玉コレステロールなどを上げてしまうという事などを講義していただきました。
摂り過ぎには気をつけたい果物ですが、ビタミンやカリウムが豊富で抗酸化作用も強いというお話を聞いて、単に糖質が多いからと言って全く食べないのではなく適量を上手に摂取する事が大切なのだと改めて感じました。
これからの栄養指導に生かしていきたいと思います。
お昼は・・・と続けたいところですが、
かなり盛りだくさんな内容で、長くなりそうなので、また後日続きを書きます。
お楽しみに
2015.02.02更新
第4回健康講座~糖尿病~を開催しました
皆さん
こんにちは。
久々の更新となり申し訳ありません。。。
まだまだ寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
先日、1月31日に患者様、地域のみなさまへの健康講座を当医院にて開催いたしました。
テーマは糖尿病。
今回も多くの皆様にお越しいただき大盛況となりました。
実際には糖尿病の患者様より一般の方が多く、糖尿病への関心の高さを感じさせられました。
院長からは
「糖質(炭水化物)とうまく付き合う方法」
といった内容でお話がありました。
糖尿病も戦後から患者数が35倍にも増加し、国民的な病気となりました。
そして糖尿病とは何か~高齢者が糖尿病になりやすい理由。
さらには従来の合併症よりも大血管疾患、がん、認知症の危険性などもお話され皆さん真剣に聞いておられました。
続いて管理栄養士 江口からは
「ゆるやかな糖質制限」というテーマで普段皆様が食べられている食事をイメージしていただきながら、実践の仕方などをお話させていただきました。
そして管理栄養士 飯塚からは
「たんぱく質、脂質のより良いとりかた」というテーマでうまくたんぱく質、脂質を摂るための調理方法などをふまえ、お話をさせていただきました。
講座終了後は皆様からご意見もお聞きする事が出来、私達も大変勉強になりました。
いつもたくさんの方にお越しいただき院長をはじめ従業員一同、本当にうれしく思っています。
今後も患者様、地域の皆様へ、「健康で長生き」していただけるよう、当医院より情報発信をさせていただきたいと思っております。
ご参加いただいた皆様
お寒い中、お越しいただきまして本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
小早川医院 管理栄養士 江口まどか
2015.01.15更新
2015年1月のえいようだよりを発行いたしました!
明けましておめでとうございます。
管理栄養士 飯塚です
今年もよろしくお願いします。
さて、2015年最初のえいようだよりを発行しました
糖質制限をすると、糖質から摂取するカロリーが不足してしまうため、その分たんぱく質や脂質を多く摂る事が大切になります。
今回はサバの水煮缶を使って手軽にたんぱく質と脂質が摂れるメニューを紹介します。
良かったら作ってみてくださいね
それでは、2015年がみなさまにとって、幸多きものになるようお祈りしています。
2014.12.22更新
野菜ジュースについて
こんにちは 管理栄養士 飯塚です
さて、勉強会の報告を挟みましたが、今回は野菜ジュースのメリット、デメリットについてです。
野菜ジュースって本当にいいの?
と言う疑問に、糖質の観点も交えつつお話したいと思います。
野菜ジュースのメリット
・手軽である(持ち運べる、準備に時間がかからない、摂取しやすい等)
・βカロテン、カリウムなどが豊富
・普段食べない野菜の栄養素が摂れる(ケールなど)
野菜ジュースのデメリット
・ビタミンCが少ない(粉砕時に壊れやすい)
・食物繊維が少ない
・糖質が多いものもある
・噛まない
などがあげられるでしょうか。
最近では色々な商品も出ていますので、どれを飲むか迷ってしまいますよね。
中には食物繊維やビタミンCなどを添加した野菜ジュースも出ています。
栄養表示をチェックされるとよいでしょう。
糖質は大体ですが、トマトベースのものは7~9gくらい、果物ミックスのものは12~16gくらいの糖質量があるようです。
低糖質野菜ジュースの回でもお話ししましたが、野菜を固形で食べるより、ジュースとして飲み物で摂取する方が、糖質の吸収も少し早くなってしまいます。
なので、野菜ジュースをお水代わりにごくごく飲む、と言う事は血糖値を急に上げてしまいやすく、望ましくありません。特に糖尿病の方は注意が必要です。
一番良いのは色々な種類の野菜を毎食まんべんなく一日350gくらいを食べる事・・・ですが、350g食べるためには毎食両手に乗るくらいの量を食べないといけないので、わかっていてもなかなか難しいですね。
私も野菜を食べるよう意識はしていますが、毎食野菜を両手に乗るくらい食べる・・・と言うのはなかなかできていません
現代はライフスタイルが多様化しています。
毎食野菜を食べる事が難しい、どうしても外食が多くなってしまう、野菜があまり好きではないなどの理由で食事のバランスが悪くなってしまうと言う方には補助的に野菜ジュースを飲むというのも良いようです。
野菜ジュースの飲み過ぎには気をつけつつ、日々の食事にかしこく摂り入れたいですね
ご自分の食事バランスがどうなっているか知りたい、どのように食べたらよいかわからない、など疑問をお持ちの方は、ぜひ小早川医院の栄養相談へお越しください。
お待ちしています
2014.12.04更新
糖質制限食研究会報告その2:間食について
みなさんこんにちは。
前回の報告に加え、間食について興味深いお話を聞く事が出来ました。
名古屋大学大学院で予防医学を研究されている管理栄養士さんが
間食についてお話をして下さいました。
勤務されていた病院で糖尿病の患者さんの糖質制限を始める前後での
男性、女性の間食TOP10を発表されていました。
TOP5のみメモしてきましたのでご覧ください。
糖質制限前
男性 女性
1位 コーヒー コーヒー
2位 あられ、煎餅 ケーキ
3位 饅頭 あられ、煎餅
4位 ケーキ、チョコ みかん
5位 おにぎり ヨーグルト
だそうです。
そして糖質制限食開始後(6ヶ月後)では
男性 女性
1位 コーヒー コーヒー
2位 ナッツ ナッツ
3位 あられ、煎餅 あられ、煎餅
4位 和生菓子 和生菓子
5位 みかん サラダ
といった感じになったそうです。
2位にナッツが入ってきたのは不動の1位でもあるコーヒーとの相性も
良いことからでしょうか。
ローカーボのおやつをナッツやチーズでと私達がすすめている事も
関係しているかもしれませんね。
そして間食を選ぶ際にはパッケージ裏によくある栄養成分表示の
炭水化物のgを見るように心がけると、自分がどれくらい摂っている
かを把握できるようになるとのお話でした。
そしてもう一つ糖質制限食研究会の中心となりご活躍されいる先生から
間食を摂ったあと、一体どれ位血糖値が上昇するかということを、、
糖尿病の患者さんのご厚意で測定した結果があるということで
教えていただくことが出来ました。
果物において
なし(南水、幸水)・・・20mg/dl上昇(以下単位省略)
なし(20世紀) ・・・50~60
りんご ・・・50~60
ぶどう(巨峰11個)・・120
かき ・・・100
そして史上最悪に上昇したものが、、、
「 おはぎ 」
だそうで、なんと200~300上昇したそうです。
そして間食と言えるのかわかりませんが手軽に食べられる
「 助六 」も同様だそうです。
某ハンバーガー屋さんのセットは70~80
幕の内弁当で200上昇だそうです。
あくまでも個人差はあると思いますが、、
果物については同じ「 なし 」でも種類によってこれだけ
差がでるとは驚きでした。
果物に含まれるぶどう糖、果糖、ショ糖、などなど、、の
割合がそれぞれ異なるので血糖の上がり方にも関わって
くるのではないかなと思います。
この糖組成についてはとても興味深いものがあるので
私自身ももっと知識を増やして皆様にお伝えできたら、、、
と思います。
以上簡単ですがご報告させていただきます。
小早川医院 管理栄養士 江口まどか
2014.12.02更新
糖質制限食(ローカーボ食)研究会の勉強会に参加しました!
こんにちは 管理栄養士 飯塚です
先日11月29日に糖質制限食(ローカーボ食)研究会の勉強会に参加してきました。
今回の内容は
1、糖質制限中に総カロリーと体重が激減してしまった症例についての検討
2、糖質制限中の間食の摂り方
3、糖尿病治療における世界のHbA1c目標値のガイドライン
についてでした。
1、の症例検討会では、患者様へのサポートの難しさを考えさせられました。
この方は、夕食のご飯を抜くなど炭水化物を抑えて、油などの脂質を増やすという糖質制限食をしっかり実践されていたのに、3ヶ月の間にHbA1cの値が悪化してしまい、不安に感じてしまったためかその後、食事全体の摂取量が減ってしまい、体重も落ちてしまいました。
74歳と高齢でもともとやせ型だったので、体重が落ちてしまうとがんや肺炎になってしまった時の体力が危うくなってしまいます。
でも数値がなかなか改善されないと、このままではいけないんじゃないだろうかと、食事を減らしてしまう・・・私が同じ立場でも、このような行動をとってしまうかもしれません。
この方はその後このままの食事では長く続けられないからと話し、脂質の摂取量を増やし、体重も少し戻られたようです。
HbA1cは7.9%から9.7%まで上がりましたが、最終的に7.0%に下がりました。
場合によっては血糖値が高い事よりも、体重が減ってしまう事の方が危ない事もあるということを、患者様に理解していただくことの重要性を感じました。
2、の間食の摂り方については、栄養指導の前と後で、どのように間食の摂り方がかっわているかなどをランキング形式で示されていて、とても参考になりました。
3、のHbA1cの数値についても色々な国や学会の考え方の違いなどに触れていて大変興味深いものがありました。
私が小早川医院でお世話になり、糖質制限食について栄養相談させていただいて7カ月くらいになりますが、まだまだわからない事も多く、恥ずかしながら日々勉強不足を実感しております。
実際、患者様との話の中からや、こうした勉強会で教わる事がとても多いです。今回もとても有意義な時間を過ごす事が出来ました。
少しでも知識を深めて、皆様にわかりやすくお伝えしていきたいと考えていますのでよろしくお願いします
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